「パートナーがきちんと避妊をしなかったことはありますか?」
「避妊に失敗したと不安になったとき、あなたはどうしましたか?」
女性向け健康情報サービス「ルナルナ」が8月18日、10~50代以上の女性7640人に「避妊」について聞いた意識調査の結果を発表しました。
調査は、2018年12月に「ルナルナ」上で実施したもの。
新型コロナウイルスで外出自粛や休校が続いた結果、各地の相談窓口に寄せられる「避妊」や「予期せぬ妊娠」に関する相談が増加していることから、今回初めて結果を公表しました。
調査結果を通じて見えてきたのは、多くの女性がパートナーに避妊を委ね、相手に避妊してほしいと伝えることに躊躇したり、望まない妊娠の不安を一人で抱えて苦しんだりしていることでした。
女性たちは望まない妊娠や避妊について、日々どのような不安と向き合っているのか。調査結果を紹介します。
1. ピルの認知度は9割以上
調査ではまず、知っている避妊方法と、実際に最もよく行う避妊方法を聞きました。
知っている避妊方法としては、男性用コンドームの装着(97.5%)が最も認知度が高く、次にピルの服薬(91.5%)と、緊急避妊薬(59.6%)が続きました。
2. コンドーム以外の避妊方法をよく使っている人は…
一方で、「あなたが最もよく行う避妊方法を教えてください」という問いでは、ピルと答えた人は4.7%と、9割を超えた認知度に対して大きな差がありました。
このことから、回答した女性の多くが、避妊はパートナーの男性がコンドームをつけることで行っており、女性主体の避妊方法を用いている人はごく少数だということがわかりました。
また、「行っている避妊方法はない」と答えた人は13.7%にのぼりました。
3. 6割が「避妊に失敗したと不安になった経験あり」
「あなたはこれまで避妊に失敗したと不安になった経験がありますか?」という質問では、60.9%の女性が「ある」と答えました。
その際に相談した相手は「パートナー」が52.7%と最も多く、続いて「友人」が30.7%でした。
しかし、25.0%の人が「誰にも相談しなかった」と回答し、4人に1人の女性が妊娠への不安を一人で抱えた経験があることがわかりました。
4.「パートナーが避妊しなかった経験あり」が半数以上
「妊娠を望んでいないときの性交渉で、パートナーが避妊をしなかった経験はありますか?」という問いでは、過半数にのぼる52.1%の女性が「はい」と答えました。
5. 約34%が「避妊してほしいと言い出せない」
さらに、相手が避妊をしなかった場合の対処法を聞くと、「避妊をするようきちんと伝える」は45.7%で、「避妊してほしいと言い出せず、そのまま受け入れる」と答えた人が、33.8%でした。
言い出せない理由で最も多かったのは「パートナーとの関係が悪くなるのが怖い」でした。
最もよく使う避妊方法で「コンドーム」が8割近くにのぼり、それ以外の選択肢は5%未満だったことを踏まえると、多くの女性が避妊を男性パートナーに委ねた上で、相手に避妊してほしいと伝えることに苦しさを感じている人も多くいるということがわかります。
6. 妊娠が不安でも3割は「何もしない」
調査では最後に、避妊に失敗したと不安になった際にとった行動を聞きました。
最も多かった回答は「妊娠検査薬を試した」で、52.1%。一方、28.3%の人が「何をすべきかわからず、何もできなかった」と答えました。
特に10代は、「妊娠検査薬を試した人」も約3割にとどまり、「何をすべきかわからず何もできなかった」が過半数を超えるという結果でした。
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