7月10日に投開票された参院選に比例代表で出馬した、立憲民主党前副代表の辻元清美氏(62)の当選が確実になったと報じられた。
辻元氏はネット番組「ABEMA Prime」の選挙特番で、安倍晋三元首相の銃撃事件や、自身の事務所が荒らされた事件などに触れ、「私も怖い気持ちはあって、防犯ブザーとかをつけながら(選挙活動を)やっている。でも政治に携わる者が萎縮してしまったら、全ての人の言論が守れなくなってしまう」と語った。
衆院選で落選「へこたれへん」
辻元氏は昨年10月の衆院選で大阪10区に出馬し、大阪府内の選挙区で全勝した「日本維新の会」の候補者に敗れた。
落選直後から今選挙での国会復活を目指し、「へこたれへん」と書かれたタスキをかけて、全国各地を行脚していた。
「私自身も怖いゆう気持ちはある」
ABEMA Primeの番組では、司会者が安倍元首相の銃撃事件に触れながら、辻元氏自身が受けた被害についてどう受け止めているか、と質問が投げかけられた。
辻元氏は「私は今回の選挙、ネット上のデマやヘイト、あらゆる差別、誹謗中傷に立ち向かうというチラシを作って活動した。やはりこの社会が『病んでいる』というか、差別やヘイトとかがあり、ネットのデマで苦しんでいる人がいる。自ら被害を受けておりますので、そういう課題にもしっかりと取り組んでいきたい」と語った。
「ものが言いにくい雰囲気がありますか?」という質問には、「いえ、それを感じたらあかんと思います」と否定。
安倍氏が亡くなった日は、選挙活動を一時休止したものの、「よく考えたら、(選挙活動を止めたら)言論が暴力で封じ込められることを認めることになる。だからこそ萎縮することなく、街頭に立って、選挙活動を最後までしっかりやるということが民主主義を守ることだと思って、すぐに再開した」と話した。
一方で、「ちょっとね、私自身も怖いゆう気持ちはあるんですよ」と言い、防犯ブザーなどをつけながら、選挙活動に臨んだことを明かした。
それでも「物を申し続ける」姿勢を変えることはないとして、こう続けた。
「でも私たち政治に携わるものが、言論を萎縮させるとか、言論を控えるということになると、全ての人の言論が守れなくなる」
「だから私はブレずにいきたいということで、選挙活動を続けましたし、これからも自分の意見ははっきり言っていきたいと思っています」