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「同性婚が気持ち悪いと言って何が悪い」SNSの差別投稿で謝罪の愛知県議 → また差別コメントを投稿

「同性結婚なんて気持ち悪いことは大反対!」とSNSに書き込み、謝罪した愛知県議会の渡辺昇県議が1月23日、SNSに「同性婚が気持ち悪いと言って何がいけないんですか」などと書き込んだことがわかった。

昨年10月、「同性結婚なんて気持ち悪いことは大反対!」とSNSに書き込み、謝罪した愛知県議が1月24日、再びSNSに「同性婚が気持ち悪いと言って何がいけないんですか」などと書き込んでいたことがわかった。

渡辺県議の事務所は、BuzzFeed Newsの電話取材に「何もお話しする必要はありません」とのみ回答した。

(*この記事には差別発言の文言が直接含まれます。閲覧にご注意ください)

「同性婚が気持ち悪いと言って何が悪い」

コメントを投稿したのは、愛知県議会議員の渡辺昇氏(当選4回、無所属)。

別の自治体の議員が公開したFacebook投稿のコメント欄で、LGBTQ当事者のユーザーと口論になり、「同性婚が気持ち悪いと言って何がいけないんですか。世の中には同性婚を気持ち悪いと思う人がほとんどです」などと投稿した。

また、昨年謝罪した問題投稿について、県議会や当時所属していた自民党から処分を受けなかったことにも触れ、「私がやったことは犯罪や違法ではないから、処分を受ける理由がない」などと主張。

さらに、「同性がキスしたりするのは、私のようなまともな人がどう思うかお分かりですよね」「同性婚は気持ち悪いと思う人が沢山いるのに、そう言って何がいけないんですか!」などと続けた。

その後、投稿主の議員などから謝罪するようたしなめられ、「つい感情的になりました」として、お詫びした。

謝罪した時は「弁解の余地はありません」

渡辺県議は昨秋、ジェンダー平等を求めて活動している井田奈穂さんのFacebook投稿に「同性結婚なんて気持ち悪いことは大反対!」とコメントし、差別的な発言だと、批判が殺到した。

井田さんと愛知県で暮らす性的マイノリティの当事者などで立ち上げた市民団体から抗議を受け、「本当にこの度は申し訳ありませんでした。私には弁解の余地はありません。ただ謝るだけです」などと謝罪した。

渡辺県議はその後、今年4月に行われる統一地方選で、愛知県議選に出馬しない意向を表明したが、問題発言とは関係がない「勇退」だと説明した。

昨年11月に自民党から離党した。この際、立候補しないという前言を撤回し、統一地方選への出馬意欲を改めて示したため、地元の自民党支部から離党を求められたと報じられている

「差別発言が公認化された」影響を指摘

井田さんは今回の差別投稿は、昨年のコメントが問題になった際に、県議会や自民党が適切な対応をしなかったために、「差別発言が公認化された」ことで、引き起こされたものだと指摘する。

「これまでも県議会や自民党、愛知県に対して、渡辺県議に厳正な処分を下し、差別発言をした人が適切な処分を受ける条例などを作ってほしいと要望してきましたが、今のところ全てゼロ回答です」

「昨年、謝罪を受けた際には、『どんな場面でもそのようなことは口にしないと誓う』と話していましたが、今回のコメントは昨年の内容をさらに上回るひどい内容で、処分されていないことについても開き直っています」

「議員の資質に欠けるのは当然ですが、こうしたエスカレートを招いたのは、公に処分をしなかった議会や自民党ではないでしょうか」と批判した。

今後は再び、愛知県や県議会などに対応を求める考えだという。

【訂正】渡辺県議が問題のコメントを投稿した日付を「1月23日」と記載していましたが、正しくは「1月24日」でした。訂正いたします。