脳性まひの弟が、有名俳優の兄との思い出を語る。「腹が立った」でも「感謝している」

    「兄は私にこう言った。『君につらい思いをしてほしくない。嫌なことからは、俺が守る』」

    『バタフライ・エフェクト』や『スティーブ・ジョブズ』などに出演した、俳優のアシュトン・カッチャー(43)。彼には障がいを持つ弟、マイケルがいます。

    Ashton and Michael as children

    2003年に、アシュトンはテレビのインタビューで、弟が脳性まひであることを明かしました。

    Michael and Ashton posing for a photo at an event

    そして2021年5月21日、マイケルは米ニュースサイト「Today Parents」の取材に応じ、当時の気持ちを述べました。

    「アシュトンにとても腹が立ちました。それを彼に話したことを覚えています」

    しかし、アシュトンが障がいを明かしたことで、マイケルの人生は良い方向に変わったといいます。また、アシュトンを許すことができたそうです。

    マイケルは続けて、幼い頃からアシュトンがいかに自分を支え、守ってくれているかを語りました。

    「私は、障がいを持っていることで、さまざまなステレオタイプに分類されました。遊び場ではいじめられ、ありとあらゆる名前で呼ばれました。また、友達を作るのにも苦労しました」

    マイケルは、他の子どもに障がい者差別的な中傷をされた時に、アシュトンが擁護してくれたことも語りました。

    また、アシュトンはマイケルと遊びに行ったり、お泊まりしたりする際に、彼が仲間はずれにならないようにしたといいます。

    2021年現在、マイケルは妻と3人の子どもと一緒に、コロラド州で幸せな生活を送っているそうです。

    Michael and his wife smiling for a photo

    また、マイケルは脳性まひ財団の代表者でもあり、障がいのある子どものシッターやヘルパーを探すことができるアプリ「Joshin」のアドバイザーも務めています。

    「障がいのある子どもがいる場合、近所の人に気軽に面倒を見てもらうわけにはいきません。自閉症を理解している人や、栄養チューブの使い方を理解している人が必要です」

    「自分の活動をとおして、さまざまな人に影響を与えることができて、嬉しいです」

    マイケルのインタビュー(英語)はこちらから。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。  翻訳:アシュウェル英玲奈