
Facebookは米国時間9月5日、コロンビアで提供していた出会い系サービス「Facebook Dating」の米国展開を発表した。18歳以上限定のサービスで、すでにFacebookで友達になっている人とのマッチングは行われない。
申し込むと使えるようになるオプトイン方式を採用。ユーザープロフィールは、Facebookと独立している。まずDating専用のプロフィールを作り、これとFacebookやInstagramのプロフィールを連携させるのだ。
「OkCupid」や「Bumble」といったサービスと同じようにプロフィールに情報を入力すれば、趣味の合う人とのマッチングが始まる。
Instagramのプロフィールと連携させておくと、Instagramに投稿した写真をDatingへ表示できる。今後、FacebookとInstagramのストーリーも持ってこられるようになる。

さらに、ユーザーが参加しているFacebookのグループとイベントもDatingと連携できる。Facebookプロダクトマネージャーのネイサン・シャープ氏は、Datingの米国展開に関する発表の場で、Facebookのイベント機能だと「出会いの機会を逃してしまう」と説明した。Datingでは、ユーザーの居場所をほかの人に知らせられるようにもなる。
当然、いろいろなセキュリティ面の問題が懸念される。Dating用プロフィールはいつでも削除可能で、居住地や宗教、職業、ジェンダーなどの情報は、表示するか隠すか切り替えられる。
「デート相手探しと価値ある関係の構築を安心して始められる場となるよう、Facebook Dating内でのプライバシーは確実に守ります」(Facebookバイスプレジデント兼最高プライバシー責任者のエリン・イーガン氏が投稿したブログ記事より)

Facebook内の友達とはマッチングされないので、うっかり自分の叔父さんと出会う心配はない。ただし、最大9人の友達を恋愛対象として登録しておく「Secret Crush」という機能を使えば、友達にもこっそり誘いをかけられる。登録した相手の誰かがSecret Crush登録を返すと、両思いであると通知される。
Datingは、Facebookのスマートフォン用アプリから利用するサービスだ。いきなりマッチングされることはなく、メッセージをやり取りしてから決められる。
友達や家族に相手探し中だとバレるのを恐れる人もいるだろう。DatingはFacebookのニュースフィードと完全に切り離されているので、タイムラインに思わせぶりな投稿をしてその気にさせてしまう危険はまったくない。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:佐藤信彦 / 編集:BuzzFeed Japan