人種差別反対を訴えてきた有名俳優、ホロコーストをめぐり炎上…発言の真意は?

    「黒人として、私にとっての『人種』とは目に見えてわかる区別のことだった。その人の見た目で人種がわかるし、だからこその問題がある」。同日夜、別番組に出演したウーピー・ゴールドバーグは、発言の意図を説明しました。

    『天使にラブ・ソングを…』や『ゴースト/ニューヨークの幻』で知られる俳優のウーピー・ゴールドバーグによる、ホロコーストを巡る発言が問題視されています。

    発端となったのは、自身が共同司会を務めるトーク番組「ザ・ビュー」1月31日の放送回での会話。

    「正直に言うと、ホロコーストは人種の問題ではない。ホロコーストは、人間が人間に対して行った、非人間的な行為。白人の2つのグループ間でのこと」

    同日夜、ウーピーは他局のトーク番組「ザ・レイトショー」に出演し、発言の意図を説明しました。

    司会のスティーヴン・コルベアは、「白人として、ユダヤ人でも黒人でもない視点からこの議論を考えると…」と話します。

    ウーピーは、ツイッターでも謝罪文を発表しました。

    @WhoopiGoldberg / Via Twitter: @WhoopiGoldberg

    「今日の番組内で、私は『ホロコーストは人種の問題ではなく、人間が人間に対して行った、非人間的な行為』だと発言しましたが、どちらの問題でもあると言うべきでした」

    「名誉毀損防止同盟のジョナサン・グリーンブラット氏は、『ホロコーストは、ナチスがユダヤ人を劣等人種とみなした、組織的なせん滅行為』だとしています。私の発言を訂正します」

    「私は世界中のユダヤ人を支持してきました。今後も、この気持ちが揺らぐことは決してありません。私のせいで傷ついてしまった人に、お詫びします」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙橋李佳

    CNNによると、「ザ・ビュー」を放送するABCも発言を問題視。ウーピーに2週間の出演停止処分を言い渡しました。