結婚式が一転…。口論から新郎が新婦とその家族を殺害、5人死亡。タイ

    タイ北東部、ナコーンラーチャシーマー県で、結婚式の最中に新郎が発砲。参列者の1人も流れ弾に当たって死亡した。容疑者の新郎はその後自ら命を断ち、合わせて5人が亡くなった。

    タイ北東部、ナコーンラーチャシーマー県で11月25日、結婚式の最中に新郎が、新婦とその母親、妹を銃で殺害した。流れ弾は参列者2人にも当たり、うち1人が死亡した。新郎はその後自ら命を断ち、合わせて5人が亡くなった。

    容疑者の新郎(29)と新婦(44)はその日、ワンナムキアオ地域で家族や友人知人たちと伝統的な結婚式を挙げていた。

    CBSによると、式中に2人は口論になり、容疑者が退席。自分の車から銃を持ち出して会場に戻ると、新婦、新婦の母(62)、新婦の妹(38)を撃ったという。

    地元警察はBBCに、当時新郎はかなり酔っていたと明かした。正確な動機は不明のままだ。

    容疑者は過去、タイの国境を警備する民間軍に所属しており、任務で右足を失った。その後パラ水泳選手となり、2022年のASEANパラゲームズで銀メダルを獲得している。

    同年、容疑者は合法的に銃と弾薬を購入していた。タイでは、20歳以上は銃所持許可証を申請できる。申請にあたって犯罪歴などの身元調査はあるが、BBCは「タイでの銃所有は一般的」としている。

    ところが近年、銃乱射事件が目立つようになっており、銃の規制について見直しを求める声が国内であがっている。

    10月3日には、首都バンコクの大型ショッピングモールで少年(14)が銃を乱射し2人が死亡、5人が負傷した。少年は銃を購入できる年齢ではなかったが、ロイターによると空砲のみ発射できる銃を改造し、実弾を使えるようにしていたという。