アメリカでコメディアンとして活躍するマット・ライフが、女性蔑視の発言を繰り返し、ネット上で批判にさらされている。
マットは、スタンダップコメディがTikTokでバズったことをきっかけに、世間から広く認知された。現在は1800万人のフォロワーを抱える人気インフルエンサーだ。
2023年2月には、ゲスト出演したポッドキャスト番組内で女性器について嘲笑し、批判を浴びた。
新作ネタの冒頭、マットは今回の収録場所であるワシントンD.C.の近郊、ボルチモアのレストランに訪れた話から始めた。
入店したレストランの女性店員の顔には、Black eye(=誰かに暴力をできた時に受けるアザ)があったという。
一緒にいた友人は、なぜ女性店員が、客から顔が見えないキッチン担当ではなく、接客を担当しているのかと不思議に思ったそう。
マットは、友人にこう答えたという。「もし料理ができたら、彼女の目の周りにあんなアザはできなかったと思うよ」。
笑う観客に向かって「このネタがウケるかどうか、試しただけです。このDV(家庭内暴力)のネタでショーを始めましたが、あとは順風満帆に進むはずですから」と続けた。
この発言に対し、ネットには批判の声が上がっている。
💬「『特別なショーをあなたに』ね…」
「そんなショーは、DVのジョークから始まりましたけど…」
💬「マット・ライフの新作コメディ、『もし彼女が料理できたら、目の周りにあんなアザはできなかったと思うよ』の発言で始まった。マジで?これがあなたたちの推しなの?」
マットは新作ネタの公開を前に、Varietyの取材に答えていた。
「私はよくネットで揶揄されているけど、その最大の誤解の一つは、『マットには女性ファンしかいないんだ』と言われること」
しかし近年、ファン層が変わってきているとマットは言及している。
他人を不快にさせることに心配はないかと尋ねられたマットは、「自分の言いたいことを言う」と断言している。
「私が思うに、コメディアンとしてすべてのことが何かしらの意図に結びつく。私の場合は、ステージで口がすべってしまうのは、純粋に観客を笑わせたいという意図だからだ。それ以上でもそれ以下でもない」
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙島 海人