人気ピン芸人、女性蔑視発言に批判「言いたいことは言う」→お笑いへの情熱を語っていたが…

    俳優でコメディアンのマット・ライフが新作コメディ『マット・ライフの自然淘汰』に出演。ネタの内容に「女性蔑視」だと批判が集まっている。

    アメリカでコメディアンとして活躍するマット・ライフが、女性蔑視の発言を繰り返し、ネット上で批判にさらされている。

    マットは、スタンダップコメディがTikTokでバズったことをきっかけに、世間から広く認知された。現在は1800万人のフォロワーを抱える人気インフルエンサーだ。

    2023年2月には、ゲスト出演したポッドキャスト番組内で女性器について嘲笑し、批判を浴びた。

    今回問題になっているのは、Netflixで配信された新作スタンダップコメディ『マット・ライフの自然淘汰』での発言だ。

    [新着] 11/15(水)
    「マット・ライフの自然淘汰」
    2023年 映画
    出演: マット・ライフ#Netflix新着タイトルhttps://t.co/Z5rMlQbbZ4

    — Netflix_info(非公式) (@info_netflix) November 18, 2023
    Twitter: @info_netflix

    新作ネタの冒頭、マットは今回の収録場所であるワシントンD.C.の近郊、ボルチモアのレストランに訪れた話から始めた。

    入店したレストランの女性店員の顔には、Black eye(=誰かに暴力をできた時に受けるアザ)があったという。

    一緒にいた友人は、なぜ女性店員が、客から顔が見えないキッチン担当ではなく、接客を担当しているのかと不思議に思ったそう。

    マットは、友人にこう答えたという。「もし料理ができたら、彼女の目の周りにあんなアザはできなかったと思うよ」。

    笑う観客に向かって「このネタがウケるかどうか、試しただけです。このDV(家庭内暴力)のネタでショーを始めましたが、あとは順風満帆に進むはずですから」と続けた。

    この発言に対し、ネットには批判の声が上がっている。

    💬「『特別なショーをあなたに』ね…」

    「そんなショーは、DVのジョークから始まりましたけど…」

    Matt Rife: my special is for guys...

    Immediately opens up with a domestic violence joke. pic.twitter.com/IyG0v4AfK5

    — AskAubry 🦝 (@ask_aubry) November 20, 2023
    Twitter: @ask_aubry

    💬「マット・ライフの新作コメディ、『もし彼女が料理できたら、目の周りにあんなアザはできなかったと思うよ』の発言で始まった。マジで?これがあなたたちの推しなの?」

    Matt Rife opens his special with a “if a woman could cook she wouldn’t have a black eye” joke. Really? This is your god?

    — Alison Klemp/Fridson (@alisonklemp) November 16, 2023
    Twitter: @alisonklemp

    マットは新作ネタの公開を前に、Varietyの取材に答えていた。

    「私はよくネットで揶揄されているけど、その最大の誤解の一つは、『マットには女性ファンしかいないんだ』と言われること」

    しかし近年、ファン層が変わってきているとマットは言及している。

    他人を不快にさせることに心配はないかと尋ねられたマットは、「自分の言いたいことを言う」と断言している。

    「私が思うに、コメディアンとしてすべてのことが何かしらの意図に結びつく。私の場合は、ステージで口がすべってしまうのは、純粋に観客を笑わせたいという意図だからだ。それ以上でもそれ以下でもない」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙島 海人