馬術選手が「男性用ビキニ」で出場→あまりの露出度に連盟が処分を検討

    オーストラリア代表としてこれまで3つの五輪メダルを獲得しているシェーン・ローズ選手は、シドニー郊外で開催された仮装イベントで男性用ビキニ=マンキニを着用し、障害馬術の競技に出場した。

    オーストラリアの馬術選手が、障害馬術の競技に男性用ビキニ「マンキニ」を着用して出場し、同国の馬術連盟から数日間の出場停止を言い渡された。

    シェーン・ローズ選手(50)は、五輪代表選手として、これまで3つのメダルを獲得している。

    東京2020オリンピックでは、障害馬術の団体戦で銀メダルに輝いた。今夏のパリオリンピックに向けても、準備を進めている。

    ローズ選手は2月11日、シドニー郊外のサザン・ハイランズで開催された馬術の仮装イベントに参加。そこで露出度の高いオレンジ色のマンキニを着用して、馬術競技に出た。

    Australian Olympic equestrian Shane Rose has been stood down for wearing a 'mankini' while competing in a showjumping event in Wallaby Hill in NSW.

    Footage emerged of Rose's racy attire over the weekend, with a complaint being made to Equestrian Australia.

    The body moved to… pic.twitter.com/8nXWynxu0A

    — 10 News First (@10NewsFirst) February 19, 2024
    Twitter: @10NewsFirst
    競技場に向かうローズ選手

    馬術は基本的にジャケットの着用が求められる、格式高い競技だ。公式戦ではなく、さらに仮装イベントだったとはいえ、ほぼ裸にも見える格好で馬に乗ったローズ選手の姿がソーシャルメディアに投稿され、連盟が眉をひそめた。

    イベントには子どもたちが参加していたこともあり、苦情が寄せられたという。

    数日間の出場停止は正式な処分ではなく、連盟はこの数日でローズ選手に対する最終的な措置を検討するとしている。ほかの馬術選手からの擁護や、ファンのサポートもあり、選手生命に関わるほどの重い処罰はないと予想される。

    連盟が過剰反応していると批判する声もある。会場で同イベントを運営するワラビー・ヒルは、スポンサーの1社から届いたメールをInstagramに転載した。ローズ選手のユーモアを称賛し、来年の同イベントで来場者にマンキニを配るという内容だ。Facebookのファンページにも共有され、ローズ選手を支持するコメントが寄せられている。

    ローズ選手はシドニー・モーニング・ヘラルド紙に「ちょっとしたジョークのつもりだった」と語る。

    「僕はスポーツのため、さまざまな状況にある人々のために、多くのことをしています。特別悪いことをしたとは思っていませんが、自分の行いを考え直すべきでした。(中略)あと数日経って、笑い話になるといいのですが…」

    サムネイル:Getty Images