アメリカの子育て系インフルエンサー、ルビー・フランケ被告(41)が6件の児童虐待の罪で逮捕・起訴されていた事件。
12月18日、フランケ被告は4件の罪を認めた。残りの2件は司法取引で棄却されている。
ユタ州在住のフランケ被告は「8 Passengers」というYouTubeチャンネルを解説し、6人の子どもと夫との生活を配信していた。チャンネルは現在閉鎖されているが、ニューヨーク・タイムズによると約250万人の登録者がいたという。
Instagramでも「Moms of Truth」というコンビで活動し、子どもとのコミュニケーション方法などについて投稿していた。
YouTubeでは、罰として子どもを部屋に閉じ込める、食べ物や水を与えない、といった厳しい子育てを推奨し、その様子を発信していた。
ビジネスパートナーのジョディ・ヒルデブランド被告(同じく児童虐待で起訴されている)の自宅から、フランケ被告の息子(12)が逃げ出し、近所の人に助けを求めたことで事件が発覚した。
地元当局の逮捕時の発表によると、息子は栄養失調状態で痩せていたという。また、体には開いた傷口があり、手足にダクトテープが巻かれていた。
CNNが報じた有罪答弁の内容よると、フランケ被告とヒルデブランド被告は子どもたちに、「自分が邪悪で取り憑かれた存在」だと信じ込ませようとしていたという。
罰を避けるためには、従順でいなければならない。その罰は悔い改めるために不可欠であり、「自分がされていることはすべて愛による行為」だと言い聞かせていた。
フランケ被告は「私の家族と子どもたちのために、深い後悔と悲しみをもって、有罪を認めます」と述べた。
CBSによると、弁護士はフランケ被告を「献身的な母親で、常に向上意識のある女性」だと称した。フランケ被告はヒルデブラント被告に心酔しており、ヒルデブラント被告がフランケ被告からの信頼を利用して「凶悪なものに歪曲した」と主張している。
夫のケビン・フランケは、11月に離婚を申請した。
判決は、2024年2月20日に下される予定だ。フランケ被告はすでに司法取引で服役に同意しているが、第2級加重児童虐待で有罪判決が下った場合、ユタ州法では1〜15年の懲役刑が科される。