メキシコ・シティ国際空港でグアテマラシティに向け離陸待機中だったアエロメヒコ航空の乗客が、非常ドアを開け、主翼の上を歩いたとして警察に引き渡された。
1月25日、メキシコ・シティ発グアテマラ行きのAM672便は、午前8時45分に離陸予定だった。ところがメンテナンスの問題で遅延が発生。乗客らが3時間ほど待機していたころ、男が非常ドアから外に出てまた機内に戻り、そのまま警察に身柄を拘束された。
AP通信が入手した事故報告書によると、午前11時37分頃、機内で乗客の不満が募り騒動が始まった。男が非常ドアを開けたことで「フライトを変更する必要があった」という。飛行機が離陸したのは午後2時18分だった。
男はおそらく抗議のため非常ドアを開けたとみられており、空調も水もない状態で長時間待機していた乗客らは「彼は私たちの命を救ってくれた」と男を擁護している。
署名の声明文によると、男は「皆を守るため、皆の支持を得て行動した」という。
男の身元や、今後罪に問われる可能性などは明らかになっていない。