ベッドシーンが「生々しすぎる」と賛否両論の『哀れなるものたち』。主演エマ・ストーンが反論

    『哀れなるものたち』の日本公開は1月26日。全米で公開されてから、主人公ベラのベッドシーンが「露骨で生々しすぎる」と、一部から批判的な意見があがった。

    『哀れなるものたち』主演のエマ・ストーンが、同作で物議を醸しているベッドシーンについて、その重要性を語った。

    『哀れなるものたち』は、天才外科医の手によって脳を移植され生き返った主人公ベラが、旅をしながらさまざまな経験をし、成長や変化を遂げる物語。

    YouTubeでこの動画を見る

    youtube.com

    自由で純粋なベラが、「外の世界のルール」にどう直面し、向き合い、解放されていくかが鍵となるのだが、その道中で数多くの性行為も経験する。

    全米で公開されてから、ベッドシーンが「露骨で生々しすぎる」と、一部から批判的な意見があがった。

    「『哀れなるものたち』を観てから数日経ったけど、まだ引っかかっている」

    (Poor things) it’s been several days but this is still bothering me. Did anyone else find it weird how long the sex scene in front of the two little boys went on? If the purpose of that was to show that her job was undesirable, there were other (or shorter) ways to do that. pic.twitter.com/DDM9SseTmZ

    — ᖭི༏ᖫྀ } Danonator { ᖭི༏ᖫྀ (@Dan0nat0r) January 16, 2024
    Twitter: @Dan0nat0r
    「ベラの仕事(売春)が望ましくないと示すのが目的なら、もっとほかの、あるいはもっと短い演出での方法があったはず」

    「『哀れなるものたち』、ベッドシーンがめちゃくちゃ多くて気まずかった」

    Poor things is so awkward to watch so many damn sex scenes my gawd

    — Eyezonme (@Tan_rown) January 21, 2024
    Twitter: @Tan_rown

    ベラの成長や自由の獲得において、性の目覚めは重要だったとする人もいる。

    Went to see Poor Things last night.

    Very unusual but I found myself laughing a lot and cheering quietly in solidarity at the nuanced depiction of sex work.

    I must watch it again to see what I missed! Lots of subtle and not so subtle digs at society, health, capitalism etc. pic.twitter.com/BI6cKggUHz

    — Jordan Quinn (@Giggly_Jordan) January 22, 2024
    Twitter: @Giggly_Jordan
    「昨晩『哀れなるものたち』を観た。珍しいかもしれないけれど、ベッドシーンのニュアンスに富んだ描写に大笑いして、心の内で声援を送った。もう1回観たい! 社会、健康、資本主義など(の問題)を、緻密に、時に大胆に掘り下げていた」

    1月16日、エマはBBCのラジオ番組「Front Row」に出演し、ベッドシーンは「正直」なものだったと振り返った

    「この作品は、ベラの経験を忠実に描くことを中心にしています。(性的な経験は)ベラの経験と成長の大部分を占めているのは明らかです。ベラに限らず、多くの人にとってそうだと思います」

    「私は、性行為は多くの側面のひとつに過ぎないと考えています。ベラが出会った食べ物、哲学、旅行、ダンス……。性行為は、その中のひとつです」

    「ベラは完全に自由で、自分の体を恥じることがありません」

    『哀れなるものたち』でのエマの演技は高く評価され、今年のゴールデングローブ賞で主演女優賞を受賞した。