北アイルランド・エニスキリンにあるパブが、ホリデーシーズンに合わせてCMをSNSに投稿。その内容が心温まると、大きな反響を呼んでいます。
そのCMが、こちら🎄
どこか寂しそうな面持ちの老人が花束を手に向かったのは、亡き妻の墓。
すると老人の元に、カップルの飼い犬が駆け寄ります。
動画の最後に、アイルランドの詩人、ウィリアム・バトラー・イェイツの一節が引用されています。「ここに『見知らぬ人』などいない。あなたがまだ出会っていない友人だけだ」
TikTokの投稿には「泣ける😭」と2700件以上のコメントが寄せられています。
💬「なんで泣いてるんだろ…」「同じく…」
💬「この動画を見て、高齢者支援の慈善団体の交流サービスに申し込んだ」「私も今検索しようとしていたところ」
💬「人に優しくするのに、お金もなにもかからない。微笑みかけたりあいさつしたりするだけで、多くの人にとって違いを生むと思う」
チャーリーズ・バーのマネージャーは、「あまりの反響に驚いている」そう。
「店に来て、ひとり客のために寄付をしていく人もいたし、実際にそういうお客さんに1杯おごって、おしゃべりする人もいました」
CMを企画したのは、マネージャー、テーグさんと、その友人。話し相手を求めてバーに来るひとり客が実際に多いことから、ストーリーの着想を得たといいます。
北アイルランドのパブを取りまとめる団体「Hospitality Ulster」の代表、コリン・ニール氏はBBCに「ソーシャルメディアが支配する現代社会においても、パブがいかに多くの人々にとって聖域であるか」、動画が重要なメッセージを届けていると語ります。
「地域社会で最も弱い立場にある人々にとって、パブは孤独に対する解毒剤です。人々が集い、心を開き、1杯飲みながら他の人と人生を分かち合う。安心できる空間です」