コーヒー休憩の代わりに「ダイエットコーラ」。Z世代で流行、その理由は「お財布に優しい」から…?

    Z世代や若年ミレニアル世代の間では、仕事や作業の休憩でダイエットコーラを飲むのがトレンドだ。コーラを買いに外出し、リフレッシュする。喫煙者の減少やコーヒーの価格高騰も背景にあるようだ。

    仕事や勉強の小休止といえば、携帯をいじったり、ペットと触れ合ったり、長めのトイレに出たり……。人によってさまざまだが、コーヒーやお茶を飲んで一息つくのが定番だろう。

    ところが、Z世代や若年ミレニアル世代の間では「コーヒーブレイク」ならぬ「ダイエットコーラブレイク」が流行している。

    昨年4月ごろに始まったトレンドだが、最近も #dietcokebreak とハッシュタグのついた動画がTikTokやInstagramに投稿されている。

    動画は、休憩中の様子をダイジェストにしたものや、ダイエットコーラの応用レシピを紹介するものがある。

    @hauskrisさんの動画には、仕事を中断してマクドナルドまで行き、ダイエットコーラを買いに行く様子が映っている。

    @alanacdeeさんの動画でも、ダイエットコーラを買いに職場を離れる。医療機関で働いているとみられる彼女は、キャプションに「一日で唯一、外に出られる瞬間」だとつづった。

    ダイエットコーラを常備している人もいるようだが、トレンドの中心は、ダイエットコーラを飲むためにちょっとした外出をして気分転換する点にあるようだ。

    コーヒーブレイクの概念は元々、第二次産業革命で8時間労働制が始まった1900年代初頭のアメリカが起源だとされている。1960年代にかけ、大手企業が休憩時間として導入し、習慣が広がったという。

    コーヒーと並んで「タバコ休憩」も長年の定番だったが、「喫煙が主流でなくなり、インフレでコーヒーやタバコの値段が高騰するにつれ、若い世代は代わりにダイエット・コークを飲むようになった」と、ビジネス誌フォーチュンは分析している。

    コーラはカフェでコーヒーを購入するよりもずっと安価だ。カフェイン摂取とリフレッシュが目的なら、代替品になるのも納得できる。

    背景にコカ・コーラ社の動きが絡んでいる……というわけではなさそうだが、同社にとって喜ばしい流れであることは間違いないだろう。