『コーダ あいのうた』でろう者俳優が初オスカー！同作は作品賞も受賞

第94回アカデミー賞が開催中。トロイ・コッツァーが助演男優賞を受賞した『コーダ あいのうた』は、配信サービスの映画として初めて作品賞にも輝きました。

日本時間3月28日、アメリカ・ロサンゼルスで第94回アカデミー賞が開催されました。

助演男優賞を受賞したのは、『コーダ あいのうた』フランク・ロッシ役のトロイ・コッツァー！🏆✨同作は、作品賞にも輝き、脚色賞も受賞しています。

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耳の聞こえない、ろう者の俳優が助演男優賞を受賞するのは史上初です。

David Livingston / Getty Images

聴覚障害のある俳優がオスカーを受賞するのは、マーリー・マトリンが『愛は静けさの中に』で主演女優賞となった1986年以来です。

男性の俳優では初の快挙です。そして、『コーダ あいのうた』で、マーリーとトロイは夫婦役を演じています。

受賞の瞬間、会場では手話での拍手が👏👏👏出席者たちが両手をあげ、ひらひらと振っています。

El País / Via youtube.com

壇上に上がったトロイは、手話でスピーチを行いました。

Neilson Barnard / Getty Images

「この賞を、ろう者、コーダ（Children Of Deaf Adult＝聞こえない親をもつ聞こえる子ども）と障害者のコミュニティに捧げます。この瞬間は、私たちのものです」

Neilson Barnard / Getty Images

「お母さん、お父さん、弟のマーク。会場にはいないけれど、見てほしい。私はやり遂げた」

そう言って、トロイはオスカー像を頭上に掲げました。

スピーチで、トロイは父親について触れています。「父は、家族でもいちばんの手話話者でした。でも交通事故に遭い、首から下が麻痺してしまいました。手話ができなくなった」

Mike Coppola / Getty Images

「お父さん、私はあなたから多くを学びました。ずっと愛しています」

「あなたは私のヒーローです」

『コーダ あいのうた』がもたらした快挙は他にも。同作は「Apple TV+」のオリジナル作品ですが、配信サービスの映画が作品賞を受賞するのは、アカデミー史上初めてです。

youtube.com

『コーダ あいのうた』は、フランス映画『エール！』（2014年）のリメイクで、耳の聞こえない家族の中で1人だけ健聴者で、歌の才能に恵まれた少女を軸に物語が進むヒューマンドラマです。

日本の上映館については、公式サイトにて。

第94回アカデミー賞が開催中。トロイ・コッツァーが助演男優賞を受賞した『コーダ あいのうた』は、配信サービスの映画として初めて作品賞にも輝きました。