Updated on 2020年7月8日. Posted on 2020年2月6日

    話題の「レンタル二郎食べる人」に同行し、人生で初めてラーメン二郎を食べたら…

    ラーメン二郎を食べたことのない筆者が、ジロリアンと一緒に一杯と向き合った結果。

    「レンタル二郎食べる人」使ってみました。

    1月下旬、突然Twitterに出現した「レンタル二郎食べる人」の存在をご存知でしょうか。

    このサービスとは早稲田大学3年生の清水くん。さん(以下の表記は清水さん)がTwitter上で始めたものです。説明には「1人で入りにくい、初めてでルールが分からない、食べっぷりを見たい、寂しい等、の場面でご利用ください」とあります。

    今回はどのようなサービスを提供してくれるのか、二郎(二郎系含む)を一度も食べたことがない筆者が実際に体験してきました。

    地図が読めなくても大丈夫。

    Reona Hisamatsu/BuzzFeed

    大学ではスポーツビジネスを学び、柔道部に入っている清水さん。

    身長180センチの大きな体は、待ち合わせする際に遠くから見てもすぐに気づくことができました。

    「お待たせしました。行きましょう。道はこっちです」

    地図が読めない筆者に親切に道案内をしてくれました。

    お店に着くまでの間「今回二郎は始めてですか?」「ラーメンはいつも食べられているんですか?」「食べるスピードは?」などラーメンにまつわるお話を振ってくれました。

    その他にも就活や部活の話など、同世代としてあるあるの雑談をしました。

    オフピークの時間帯でも店の裏まで続く列。

    Reona Hisamatsu/BuzzFeed

    歩いて約10分ほどでお店に到着しました。

    時刻は13時半なのにたくさんの人が並んでいました。

    平日のお昼なのにジロリアンの精神すごい!(写真)。

    今回は三田本店に伺ったのですが、ずっとこの調子で人が店の裏にまで行列を作っているのです。

    「三田は他の店舗より早い時間から営業していて、今は慶應生が春休みのはずだからこんなに並ばないはずなのに」

    そんな言葉を聞き、普段はもっと並ぶのか……と思いながら列に並びました。

    「女性はロットを乱す」理由。

    Reona Hisamatsu/BuzzFeed

    並んでいる間に様々な疑問をぶつけてみました。

    ーー二郎の「コール」ってなんですか。

    「にんにく入れますか?」と聞かれた際に「ニンニク」「ヤサイ」「アブラ」「カラメ」の4つの中から入れたいものを言います。増やしたいものは「マシ」。もっと増やしたい時は「マシマシ」です。

    ーーじゃあ清水さんが好きなコールは…。

    ヤサイアブラマシです。

    ーーあれ、ニンニクは入れないんですか。

    ニンニク……美味しいんですけど、入れると店舗によって違う、二郎の味がニンニクの味になって鈍るので入れないことが多いです。

    ーー清水さん的にジロリアンの定義ってなんだと思いますか。

    二郎を愛する者のことですよね……。

    言ったら自己満足みたいなものですし、週何回以上食べたからジロリアンとかではないとは思います。

    ーー「女性はロットを乱す」と言われ始めた原因はなんだと思いますか。

    自分のバイト先であるラーメン屋の店長と同じ話題を話したことがあります。

    今はお客さんあっての商売ですが、昔は薄利多売の文化があって、二郎はラーメン1杯の値段が他のお店よりも安いんです。

    だからこそ、量を売って回転させることが大切で…。店側が「ロット乱し厳禁」の風潮を作って、お客さん側がそれを助長していったのではないかと思っています。

    ーーほぼ毎日二郎や二郎系ラーメン食べていて、身体に害はないんですか。

    ラーメンを食べたいからこそ食事には一番気を遣っていますね。他の食事でビタミンやタンパク質を補ってあげる感じです。週6でハードな部活をやっているからこそ食べられている面はあるんですけどね。

    ーー清水さんにとっての二郎とは?

    三大欲求の次の欲求ですかね……二郎欲。

    「ニンニク入れますか?」

    Reona Hisamatsu/BuzzFeed

    そうこう言っているうちに券売機が見えてきました。おそらく30分前後、並んでいたのではないでしょうか。

    食券のところに貼ってある「ラーメン二郎 社訓 三田本店」にはこんなことが。

    1, 清く正しく美しく、散歩に読書にニコニコ貯金、週末は釣り、ゴルフ、写経
    2, 世のため人のため社会のため
    3, Love&Peace&Togetherness
    4, ごめんなさい、ひとこと言えるその勇気
    5, 味の乱れは心の乱れ、心の乱れは家庭の乱れ、家庭の乱れは社会の乱れ、社会の乱れは国の乱れ、国の乱れは宇宙の乱れ
    6, ニンニク入れますか?

    社訓に「ニンニク入れますか?」ってなんだか……すごいな……

    外に並んでいるときから茹でる徹底ぶり。

    Reona Hisamatsu/BuzzFeed

    「外に並んでいるときに券を買いましょう」と清水さん。

    「二郎では回転率を上げるために外に並んでいる段階から麺を茹でるんです。だから先に買っておかないといけないです」

    そこで清水さんに付き添いのもと、食券を購入。

    「あんまり食べられないようだったらオーダーする時、『麺少なめ』って言ったほうがいいですね」

    ……そうします。

    ちょうどそんな話をしているとお店の中から「1番目の方〜〜」と声掛けしているところを目にしました。

    これが例の食券を見て麺を茹でるものか……と思っていると、「女性の方〜〜」との声が。列に並んでいた女性は私のみ、列順は3番目だったことから食券を見せ、「麺少なめで」とオーダー。

    ティッシュは持参。

    Reona Hisamatsu/BuzzFeed

    (ラーメンの食券)

    外でのオーダー後、すぐに着席することができました。すると

    「ニンニク入れますか?」

    ……きた。

    二郎といえば、のコールです。今回は清水さんがおすすめしてくれた「ニンニクアブラ」でオーダーしました。

    どのタイミングで聞かれるんだろうと疑問に思っていたので、もうこれからは大丈夫そうです。

    「これ使ってください」

    清水さんが手にしていたのはウエットティッシュ。二郎にはティッシュ類が置かれておらず、持参しなければならないということでした。

    いざ人生初の二郎をいただく。

    Reona Hisamatsu/BuzzFeed

    すると1分ほどで着丼。「麺少なめニンニクアブラ」がこれか……。

    初めて食べる味。

    一口食べただけで、麺やヤサイ、アブラ、ニンニクなどが絡み合って満足感が口いっぱいに広がります。なんだかジロリアンのみなさんが愛しているのも、わかるようなわからないような…?

    私が8分の1ほどしか食べ進めていない中、清水さんは隣で終わりが見えていました。驚くべき速さです。

    少し経って、半分に到達するかくらいのところで箸の進みが遅くなってきた私に「大丈夫ですか?」と声をかけてくれました。

    なんというホスピタリティ……。

    「残すと怒られる」という話があるほどの二郎。

    もともと注文時に「残しそうだったらアブラも麺も全部吸い上げるので!」と言ってくれていた清水さん。私が残しそうだったラーメンを積極的に食べてくれました。本当にありがとうございます。

    「レンタル二郎食べる人」をする中で戦略も。

    Reona Hisamatsu/BuzzFeed

    清水さんのおかげで無事完食し、店内滞在時間10分ほどでお店を出た後、こんなことを口にしていました。

    「今日はいつもより出汁の味が濃かった気がします」

    また、食べている中に実はこんな戦略があったのだと教えてくれました。

    「これは余りがくるなと思って、早めに食べて準備していたんです。食べ終わっても店内にいると、早く出ていけよってなっちゃうので」

    「たまに量が多くてもゆっくり時間をかけたら食べられるって人もいるんです。そういう時は自分もペースを落として合わせます」

    一緒に食べる人の様子を見て毎回ペースを合わせているということでした。

    いつまで「レンタル二郎食べる人」を続けるのか聞いてみると……

    「その時がくるまで」ということでした。

    現在2月と3月初旬はほぼ日程が埋まっている状態だと話しますが、びっしり埋まっているわけではないのでお互いの日程が合えば、すぐにでも行くことは可能なのだそう。

    TwitterのDMで予約を受けている清水さん。通常の手帳だけでは管理しきれなくなり「レンタル二郎食べる人」としての予定はwordで管理していると語ります。

    「行く予定が決まれば赤にして、保留の予定は緑にして、毎日寝る前に確認するようにしています」

    おそらく「レンタル二郎食べる人」改め清水さんがいなかったら一生、二郎のお店の前を通り過ぎていくだけの人生だったことでしょう。

    これからも初めて二郎を食べる人に流儀を教えていってください!

    Contact Reona Hisamatsu at reona.hisamatsu@buzzfeed.com.

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