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映画『パラサイト』の知られざる撮影舞台裏 16選

映画のストーリーは、ポン・ジュノ監督の実体験がもとになっているんだって!

🍑注意:少しだけネタバレを含みます! 🍑

1. タイトルは「パラサイト」ではなく「デカルコマニー」になる予定だった。

NEON / CJ Entertainment

デカルコマニーとは、紙の間に絵具を挟み、折り畳んで模様を描く絵画技法のこと。

「完成した2つの模様は一見、とても似ています。でも近づいて良く見てみると、2つは完璧に同じではありません。それが(映画に登場する)2家族を表していると思いました」と、ポン・ジュノ監督はエンタメ誌ハリウッド・リポーターの取材に語っている。

2. 半地下のキム家がある街は、全てセット。映画のキーとなる「におい」までリアルに演出するため、生ゴミを置いたり、本物のハエや蚊を飛ばしたりしていた。

HanCinema / Via youtube.com

美術スタッフたちは、実際に取り壊す予定の空き家から小道具などを集めて使っていたそう。

3. パク家の豪邸もセット。韓国・チョンジュ市内の空き地に作られた。2階はCG加工。家の各部屋のセットは、撮影スタジオにそれぞれ製作したという。

HanCinema / Via youtube.com

4. ポン・ジュノ監督がストーリーの構想を始めたのは2013年。最初は舞台に向けて作るつもりだった。

NEON / CJ Entertainment

舞台に2つの家を並べる予定だったそう。

5. 映画のストーリーは、ポン・ジュノ監督の実体験がもとになっている。

Lars Niki / Getty Images

監督は学生時代、裕福な一家の家庭教師として働いていた。

生徒だった男の子がよく家の中を見せてくれて、当時一家の生活を「覗き見」している感覚になったと明かしている。

6. ギテク役のソン・ガンホとギウ役のチェ・ウシクは、映画の内容を知らないまま出演を引き受けた。2人とも、過去にポン・ジュノ監督の作品に出演している。

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チェ・ウシクは『オクジャ』、ソン・ガンホは『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』『スノーピアサー』。

7. ギジョン役のパク・ソダムも「ソン・ガンホの娘役を演じる」こと以外、映画の内容を知らないまま出演を引き受けた

NEON / CJ Entertainment

「ソン・ガンホの娘役だけどいい?嫌ならやめてもいいよ」と監督から言われた時、パク・ソダムは冗談だと思ったそう。

8. 撮影前、主演のソン・ガンホが脚本を気に入るか、ポン・ジュノ監督は不安だったという。ソン・ガンホが気に入らなければ、映画をお蔵入りにするつもりだった。

Pascal Le Segretain / Getty Images

「代役はいません。彼だけがこの役を演じられます」とインタビューで監督は語っている。

9. ギジョンがギウの大学入学証明を偽造するシーンで、セリフでは「ソウル大学(に文書偽造学科があればな)」だが、英語字幕は「オックスフォード大学」になっている。

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外国人のオーディエンスも「名門大学」だとわかり、ジョークが伝わるよう、監督と翻訳者が話し合って決めたという。

10. ポン・ジュノ監督は撮影中、頻繁に自ら実演して演技指導していた。

11. ストーリーの構想中、監督はここまで多くの水が作品に必要だとは思っていなかった。しかし、結果的に映画のテーマと深く関係したと語っている。

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「水そのものというより、(嵐のシーンで)水が上から下へ流れていくその情景が、映画の悲しい要素と一致しています」

「水は、裕福なところから貧乏なところへただ流れていくんです。他の方向には流れません」

12. パク家の家政婦、ムングァンを演じたイ・ジョンウンは、ポン・ジュノ監督作品『オクジャ』のオクジャの声も担当している。

NEON / CJ Entertainment, Netflix

13. 洪水で水浸しになったトイレの上で、ギジョンがタバコを吸うシーン。トイレから下水を溢れさせるために、美術スタッフは水圧の調整に苦戦したという。

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14. サウンドトラックの一曲「Soju One One Glass」は、ギウ役のチェ・ウシクが歌っている。ポン・ジュノ監督と音楽担当のチャン・ジェイルが共作した。

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15. ギウが、パク家の豪邸を購入するところを想像するシーンで、映画は終わる。しかし、ギウの稼ぎでは実際に豪邸を買うまで540年かかる計算になる。

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ポン・ジュノ監督はこの数字をもとに、結末の先を観客に予測してもらいたいと話している。

この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子