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生理がめちゃくちゃきついんだけど、これって普通? 専門家に相談してみた

月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)を、当たり前だと思ったり、我慢したりする必要はありません。特にPMDDについてはあまり知られておらず、予想以上に多くの人に影響を与えている可能性があるのです。

私は何年もの間、1カ月のうち1週間は、完全にうつのような感じでした。頭が変になりそうで、制御できない暴走車に閉じ込められて、ブレーキは壊れているし、混んでいる幹線道路を時速240キロぐらいで走って、減速できないような気持ちです。

An illustrated image of a crying woman hugging her knees to her chest

性の健康と月経に関することは恥ずかしいもの、という気持ちがあり、悩みを相談するという考えが浮かびませんでした。

このパターンがあまりにも壊滅的で、どうしてこうなっているのか答えが見つかりませんでした。精神的な苦痛から、解決策を求めて、ようやくセラピストを探すことにしました。このときにこの決断をして本当によかったです。

「生理の苦痛は受け入れなければいけない」という固定観念、「助けを求めるのが恥ずかしい」という根深い思いがありました。

An illustrated image of angry, scared, crying faces on a scale

セラピストは、これを真剣にとらえました。症状のパターンが気になると言われて、「生理のときって、みんなこうなんじゃないんですか?」と尋ねたところ、「そうとも限りませんよ」と言われたのは忘れられません。

婦人科の予約では何が起きるのかまったく分かりませんでしたが、月経前不快気分障害(PMDD)と診断されました。

月経前不快気分障害(PMDD)は、月経前症候群(PMS)が深刻化、重症化したものです。原因は明らかになっていませんが、セロトニンの減少によって起きるとも考えられています。

PMDDは主に精神的なもので、PMSと異なる点は、機能障害であることと、情動強度です。

PMDDが社会でもっと知られ、産婦人科でつらい症状を訴えてもいいと知られるべき、とコレヴァ博士は話しています。

An illustrated image of a young girl with pharmaceutical pills, a doctor, and friends hovering in think boxes above her head

一般的な症状には、イライラ・怒りっぽくなる、神経質・不安になる、不眠、集中力の低下、極度の疲労、物忘れ、涙もろくなる、自己評価が低下する、などがある、とコレヴァ博士は説明しています。

性の健康に関して、社会はもっと若者に対して問題の認知を促す必要があります。私ががっかりしたのは、この点です。

A screencap of the sex ed scene from "Mean Girls"

根底にある問題は、明らかです。社会はもっと、性と生殖の健康の提唱と教育に力を注ぐべきです。

An illustrated image of the outline of a person with a cloud raining in their head, symbolizing depression

性教育は、性行為以外のことも教えるべきです。

心の病は笑いごとではなく、予想以上に多くの人に影響を与えている可能性があります。もっとたくさんの人にPMDDのことを知ってもらえたら、婦人科やセラピーの問診でPMDDの相談ができます。日常生活に支障が出る症状で苦しんでいたら、支援を得られる、助けを求められると思えることが大事です。

PMDDの症状に思い当たりがある方、生理前に気分の落ち込みが激しく悩んでいる方は、ひとりで悩まず、専門家に相談しましょう。

この記事は英語から翻訳・編集しました。  翻訳:五十川勇気 / 編集:BuzzFeed Japan