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大手IT企業の広報を辞めて、私がバイブについて語る理由

セックスは人生の一部。後ろめたいものでも、恥ずかしいことでもない

女性が女性のために書いた「性」についてのサイト

西本美沙35歳、「女性」をテーマにしたサイト「ランドリーガール」を運営している。

女性のセックスやセックストイについて時にきわどいタイトルの記事も並ぶが、中身を読めば「女性が女性のために書いた記事」であることがわかる。

emi numata/laundrygirl

もともと、大手IT関連会社で広報をしていた彼女は、このサイトにフォーカスするために2年前、仕事を辞めた。

会社員時代に始めたブログでセックスやバイブの記事を書いたところ、読者からたくさんの相談が来たのがきっかけだ。

「女性視点のセクシュアルな記事って、世の中にほとんどないということに、初めて気がつきました」

・彼氏に道具を使いたいと言われたけど、どうしよう。

・彼ともっと頻繁にセックスをしたいけど、どう伝えれば良いの。

・マスターベーションって女性でもするの?どうやってするの?

確かに、女性向けのファッション雑誌やティーン雑誌で、こういったトピックを見つけることはできない。

「パートナーとのコミュニケーションで解決できれば一番いいのだけれど、女性がセックスやマスターベーションについて語るのは、パートナーはもちろん、友人同士でも難しいという現実がありました」

女性の性に対する見えない高い壁を少しずつでも崩していきたい。そんな想いからランドリーガールを立ち上げた。

自分が心地いい「せんたく」をする

ランドリーガール

ランドリーガールというサイト名には、「脱ぐか、纏(まと)うか、私のせんたく」という意味が込められている。

「脱ぐのも纏うのも自由。服を着たり、脱いだり、洗濯するように、自分が心地良いと感じる選択をそれぞれが自らできるようになればいいなという想いを込めました。

ライフステージもですが、人は変わっていくもの。だから、その都度都度、自分自身を洗濯してリニューアルしていけばいいなと。一度決めたら、これじゃなきゃいけない!みんながこう言ってるから!じゃなく、その時々に自分が心地いい選択を、私自身もできるようになれたらいいなと思ってます」

ランドリーガール

グラビア女優と自撮り熟女がベッドの上での経験を語る記事や、実の母にマスターベーションしたことあるかを聞いた記事セックスロボットに関する記事などが並ぶが、記事を書く上で気をつけていることがあるという。

「こうしなきゃいけない、こうした方がいいという表現は避けています。

ランドリーガールは教科書とは違う。性に関する問題に正解はありません。アダルトグッズやマスターベーションを押し付ける気は一切ありません。

ロールモデルを押し付けるのではなくて、自分はどうなのか考えるきっかけになれば嬉しいです」

一方で、日本の性教育については歯がゆさも感じる。

「身体の仕組みや違いを教えるだけで、自分の体をどうやって守るかが、すっぽり抜けてしまっている。セックスが隠すべきこと、話してはいけないことになってしまっているのは、現在の性教育に一因があると感じています」

セックスは人生の重要なトピックのひとつ

ランドリーガールは今年、初めてのリアルイベントを実施した。

女性限定で、セックストイなどのラブグッズを紹介し、実際に使い方についてレクチャーし、ポルノではないリアルなセックス動画を提供する「MakeLoveNotPorn」から提供された動画コンテンツなどを視聴した。

「女性向けのアダルトグッズを触れる場所ってほぼないんです。あったとしても男性向けのアダルトショップの奥の方にあるので、女性は入りにくいし、機能についても聞きにくい。

女性向けのアダルトグッズも扱っているTENGAさんや各メーカーの方にも協力していただき、実際のグッズを触りながら進めました」

emi numata/laundrygirl

「最近の女性向けグッズは、コスメやスイーツのように見えるデザインだったり、スマホアプリと連携した機能を搭載していたり、すごく進化しています」

emi numata/laundrygirl

男性だって悩んでいる

性に関する悩みに触れることは多いが、ランドリーガールを始めたときからアドバイスは変わっていない。

「まずは話すこと。セックスに関する情報がないというのは、実は男性だって一緒です。

リアルなセックスがどんなものかわからないまま、アダルトビデオを参考にする男性があまりにも多い。アダルトビデオは演出されたエンタメ。あんなに大きな声を出す女性はほとんどいないですよね。男性が挿入や時間、女性をイかせたかどうかにこだわってしまうのもそう。

でも、セックスに正解は存在していないし、それぞれ異なる。だからこそ、カップルでセックスについてコミュニケーションを取るのはすごく大事だと思います」

性に関する取材やイベントを重ねてきたことで、自分自身の考え方も変わってきた。

「性の価値観って自分自身の価値観、もっといえば、どう生きるかというところに紐付いているなと。セックスについての話を聞いていたはずなのに、いつの間にか、その人がどう生きたいかという話に変わっていたということが何度もありました。セックスは人生の重要なトピックのひとつなんですよね」

Natsuko Abe/BuzzFeed

「別に大通りで裸になって叫べと言っているわけじゃないんです。女性だってセックスしたいときだってある、性欲だってある。そろそろ、それを認めよう。

自分の身体を知ることで、もっといろいろな世界が広がるよということを伝えられればと思います」

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BuzzFeed Japanは10月11日の国際ガールズ・デー(International Day of the Girl Child)にちなんで、2018年10月1日から12日まで、ジェンダーについて考え、自分らしく生きる人を応援する記事を集中的に発信します。「男らしさ」や「女らしさ」を超えて、誰もがなりたい自分をめざせるように、勇気づけるコンテンツを届けます。