『ユーフォリア』俳優、バイデン政権への抗議活動中に逮捕か。ガザの停戦を求め…

    『ユーフォリア／EUPHORIA』のハンター・シェイファーが、バイデン政権に対する抗議活動中に逮捕されたと、複数の現地メディアが報じている。

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    Natasha Jokic
    by Natasha Jokic

    BuzzFeed Staff

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    by hanakotsutsui

    BuzzFeed Staff

    『ユーフォリア／EUPHORIA』の出演で知られる俳優のハンター・シェイファーが、バイデン政権に対する抗議活動中に逮捕された。複数の現地メディアが報じている。

    Sebastian Reuter / Getty Images

    抗議活動は2月26日（現地時間）、ニューヨーク市のロックフェラーセンターで行われた。

    活動では、パレスチナ、ガザ地区の即時停戦および、アメリカ政府によるイスラエルへの資金提供中止が要求された。

    主催したユダヤ系団体「平和のためのユダヤ人の声（Jewish Voice for Peace）」によると、抗議活動には数百名が参加したという。

    同団体が投稿した写真や動画には、「即時停戦」や「ノット・イン・アワー・ネーム（Not In Our Name）」と書かれた、黒いTシャツを着た参加者の姿が映っている。

    ※ノット・イン・アワー・ネームとは、「我々ユダヤ民族の名に誓っても、ガザへの攻撃は許さない」という意味。ガザ攻撃への反対を示すスローガンとして、アメリカのリベラリストを中心に用いられている言葉だ。

    同団体は、抗議活動の結果、50人が逮捕されたと発表。そのうちの1人が、ハンターだとしている。

    Jewish Voice for Peace

    同団体が投稿した写真からは、ハンターが「全世界が見ている」と書かれた横断幕を、ほかのメンバーと一緒に掲げている姿が確認できる。

    Variety紙によると、ハンターを含め30人が拘束され、不法侵入の疑いで出廷を求められていると、ニューヨーク市警察は説明しているという。

    Jewish Voice for Peace

    「平和のためのユダヤ人の声」は、ハンターの逮捕について、報道機関向けに、次のように発表した。

    「ハンター・シェイファーが、パレスチナの自由、そして、すべての人にとっての正義をかなえる未来のために活動したことを、我々は賞賛しています」

    ネットでは、ハリウッド俳優のハンターが、パレスチナ支援の行動に出たことをたたえる意見が多く寄せられた。

    hunter schafer is out here getting arrested for protesting for a free palestine while celebrities with far bigger platforms and followings and far less to lose can’t even get themselves to say “ceasefire now.” fucking pathetic

    — Zoë Rose Bryant (@ZoeRoseBryant) February 28, 2024
    Twitter: @ZoeRoseBryant

    💬「ハンター・シェイファーは、パレスチナの自由を求めて活動し、逮捕された。ハンターよりも活躍の場やSNSのフォロワーが多く、失うものは少ないセレブたちは、『即時停戦』を求めることすらできていないのに。情けない」

    Twitter: @filmsdaenerys

    💬「ハンター・シェイファーは、業界のほかの人たちよりも勇気と確信を持って行動している。ハンター、大好きよ❤️」

    ガザ地区の保険当局は2月29日、昨年10月から続く、イスラエルの攻撃による死者数が、3万人を超えたと発表した。その3分の2以上が女性や子どもだ。

    - / AFP via Getty Images

    アメリカ政府は歴史的に、イスラエルの立場を支持し、イスラエルと軍事同盟を結んできた。

    アメリカは、イスラエルにとって最大の軍事支援国であり、イスラエル建国後から通算して、約1300億ドル（約19兆5500億円）の軍事支援を行ってきた。

    戦闘が始まった10月には、バイデン政権は即座に軍事装備品の供与を開始。12月には、議会の審査を通さずに、イスラエルに約1億4750万ドル（約220億円）相当の武器を売却することを決定した。

    国際連合では2月20日、即時停戦を求める決議案の採決が実施された。理事国15カ国のうち、13カ国が賛成したものの、アメリカが拒否権を行使し、決議案は否決された。

    NBC / Lloyd Bishop / NBC via Getty Images

    バイデン大統領は、抗議活動と同日に行われたNBCのトークショー、「レイト・ナイト・ウィズ・セス・マイヤーズ」の収録後、停戦について、次のように語った。

    「国家安全保障担当補佐官から、停戦は間近だと聞いている。週明けの月曜までには、停戦が実現することを願っている」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳：筒井華子