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ヤジ問題の穴見陽一衆院議員 ヤジ飛ばされたがん患者に個別に詫び状

発言内容を理解しないでヤジ? 「勘違いをしていた私の不徳に気が付き、汗顔の至り」

受動喫煙対策を訴えた肺がん患者に国会議員からヤジが飛ばされた問題で、ヤジを飛ばした自民党の穴見陽一衆院議員が、ヤジを受けた日本肺がん患者連絡会理事長の長谷川一男さんに、改めて個別に謝罪文を送っていたことがわかった。

穴見議員は、「あらためて長谷川様のご発言を確認したところ、喫煙者に対する配慮も含めた貴重なご意見を頂いていたことを知り、勘違いをしていた私の不徳に気が付き、汗顔の至りであります」と、長谷川さんの発言内容を理解しないままヤジを飛ばしていたことを明らかにした。

手紙を受け取った長谷川さんは、「ご本人の口から直接、この問題に関心をもっている皆さんにご説明いただくのが望ましいのではないか」と、会見で国民に向けて説明をするように求めている。

穴見議員が長谷川さん宛てに改めて送った謝罪文
長谷川一男さん提供

穴見議員が長谷川さん宛てに改めて送った謝罪文

喫煙する機会がどんどん狭められていくことへの思いが出た

穴見議員は、21日付けでも衆院厚労委員会に参考人として出席した5人全員に同じ文面の謝罪文を送っていた。

今回は、ヤジを飛ばした長谷川さんのみに25日付けで送られ、長谷川さんは28日に受け取った。

穴見議員はまず、「ラッシュの人混みでお身体への危険があるにもかかわらず、コルセットをつけてお越しいただいた長谷川様のご発言の際の私の不適切な発言により、ご不快な思いを与えてしまったことについて、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

その上で、ヤジを飛ばした理由について、こう釈明した。

「日ごろ、喫煙者の喫煙する機会がどんどん狭められていくことへの思いが、口に出てしまったのかと思いますが、あらためて長谷川様のご発言を確認したところ、喫煙者に対する配慮も含めた貴重なご意見を頂いていたことを知り、勘違いをしていた私の不徳に気が付き、汗顔の至りであります」

穴見議員は、この日の委員会に途中から参加し、参考人の質疑が行われている最中も頻繁に委員会室への出入りを繰り返していた。

「いい加減にしろ!」というヤジは、長谷川さんが「やはり喫煙者の方がどこも吸うところがないじゃないかとおっしゃるのもすごくよくわかります」と、喫煙者の気持ちに配慮した発言をした直後にも投げかけられていたが、発言内容を理解しないままのヤジだったことがわかる。

自身が役員を務めるファミレスでの対応に言及

さらに自身が代表取締役相談役を務めるファミリーレストラン「ジョイフル」での受動喫煙対策にも触れた。

「ジョイフルでは、店舗の完全分煙に取り組んでいるところですが、さらに受動喫煙を防ぐべく、新たに開店する店舗や改装する店舗については、長谷川様の言われる『屋外の喫煙所』を設置し、店舗内の完全禁煙を実施する試みも現在始めているところです」

しかし、医学的に見れば、分煙は受動喫煙対策として不十分であることがわかっている。そして、長谷川さんは参考人質疑で、肺がん患者の立場からできれば外でも吸ってほしくないとした上で、屋外喫煙所については喫煙者の気持ちに配慮する姿勢からこう述べていた。

「屋外の喫煙所を作る、増やしていくというのは一つの方法ではないかと考えてはいます。しかしながらそれも一時的なもので、なんとか数年経った後にそういったところもなくしていくことができればいいんじゃないかなと個人的には思っております」

穴見議員は、長谷川さんの”譲歩”を逆手に取る形で、患者側が”希望”しているかのように自ら経営するファミレスの受動喫煙対策を詫び状で説明した。

「直接、関心を持っている皆さんに説明を」

この謝罪文について、長谷川さんは「お詫びの書面をいただいたことに対し、そのお気持ちをまっすぐに受け止めています。穴見議員の受動的喫煙に関するお考えは多少理解できた」としつつも、穴見議員がヤジ問題発覚後、表に出てきておらず、直接、国民にこの問題について説明していないことに疑問を抱く。

「やはりご本人の口から直接、この問題に関心をもっている皆さんにご説明いただくのが望ましいのではないか」と話している。

BuzzFeed Japan Medicalでも再三、穴見議員に取材を申し込んでいるが、事務所は「どこにいるかもわからない」と回答し、未だに取材に応じていない。

高鳥修一厚生労働委員長が不規則発言を慎むよう委員に注意

なお、穴見議員は27日の厚生労働委員会を欠席。高鳥修一厚生労働委員長は、「先日、当委員会の参考人質疑における委員の発言により参考人が不快な思いをされたとの報道がありました」とした上で、出席した委員にこう注意を促した。

「もとより委員会は静謐を旨とするところでありますが、委員会としてお招きしている参考人質疑の場におきましては、特に不規則発言を慎み、ご意見を拝聴し、委員会審議に生かしていく姿勢が必要であります。委員各位におかれましても、十分にご注意頂きますようお願い申し上げます」


Naoko Iwanagaに連絡する メールアドレス:naoko.iwanaga@buzzfeed.com.

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