6歳男児、飛行機を乗り間違え、予定外の空港に到着。「まるであの映画のシーン…」と話題に

    米ペンシルベニア州とフロリダ州を結ぶフライトで、6歳の乗客が飛行機を乗り間違える事態が起きた。その状況が、映画『ホーム・アローン2』にそっくりと話題を呼んでいる。

    1990年に公開された映画『ホーム・アローン』は、世界的に大ヒットした人気作品だ。

    92年に公開された続編は、クリスマス休暇に一家でフロリダに行くストーリー内容。しかし、主人公ケビンが空港で家族とはぐれ、予定とは異なる飛行機に乗り間違えてしまう。

    そんなとんでもない設定が、現実のものになってしまった…。

    フロリダ州フォート・マイヤーズ行きの飛行機に搭乗するはずだった6歳の男児が12月21日(現地時間)、あやまって同州オーランド国際空港に到着する事態が起きた。

    複数メディアによると、男児が搭乗したのは、米格安航空会社(LCC)のスピリット航空で、フィラデルフィア国際空港発の便だった。

    男の子はクリスマス休暇で、フォート・マイヤーズに住む祖母の家を訪ねるため、一人で搭乗していた。

    祖母のマリア・ラモスさんは空港まで孫を迎えに行くも、男の子の姿を見つけることができなかった。代わりに、男の子が預けた荷物だけが見つかったという。

    現地メディアの取材に応じたラモスさんは、当時をこう振り返る。

    「係員に尋ねると『いいえ、彼はこの飛行機には乗っていません。飛行機に乗り遅れたんです』と言われました」

    「私は、『いや、乗り遅れるはずがありません。だってチェックインのときのタグが荷物についてますから』と伝えました」

    「私は客室乗務員に駆け寄り、『私の孫はどこにいるの?フィラデルフィアの空港で、係員から引き渡されていないんですか?』と尋ねました」

    「彼女は『いいえ、子どもは一緒ではありませんでした』と返したんです」

    その後、男の子から連絡があり、オーランド国際空港にいることが判明。ラモスさんは、車で4時間かけて男の子のもとに向かったという。

    ラモスさんは、CBSの取材に対し、航空会社への苦言を呈した。

    「なぜ孫がオーランドに到着したのか教えてほしい。まず、どうしてこんなことになったのか、原因が知りたいです」

    「係員の手で、孫は飛行機から降ろされたのか。それとも、CAは孫を一人で飛行機に搭乗、降機させたのか。孫はみずから間違った飛行機に飛び乗ったのか…。聞きたいことがたくさんあります」

    運航にかかわったスピリット航空は、声明を発表している。

    「12月21日、フィラデルフィアからフォート・マイヤーズへ向かう一人旅のお子さまが、オーランド行きの便にあやまって搭乗されました」

    「一人旅をしていたそのお子さまは、つねにスピリット航空社員の保護と監督下にありました。今回、重大な事態を発見し、すぐにお子さまの家族と連絡を取り、再び引き渡すための適切な処置をとりました」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙島 海人