「あっさりとした味つけの中にも深い味わい」「辛すぎず、絶妙な調和の中にある」
調理師さんに向けて病院食のレビューを手紙で書いていた人の体験談が、SNSで14万件以上の「いいね」を集めるなど話題になっています。
入院中に体験したエピソードを10月30日、X(旧Twitter)に投稿したのは、みねるばさん(@minerva_owl1)。
入院中、出された病院食を「うめぇうめぇ」と言いながら食べていたみねるばさんは、看護師さんから「調理師に手紙書かない?」と提案され、レビューを手紙にして、調理師さんに向けて書いてみたんだとか。
送った「病院食」レビューの内容は?
みねるばさんは、以下のようなレビューを手紙にして調理師さんに送りました。
■切り干し大根
あっさりとした味つけの中にも深い味わいがあり、これまで食べた病院食の中でも随一の美味しさ。
■わかめと大根の味噌汁
入院患者にとって足りない塩分を満たすと同時に、塩辛すぎず、絶妙な調和の中にある。かゆい所に手が届く一品。
■豆腐ハンバーグ
体は肉を求めている。しかし、入院中には叶わぬ願い。そうした中にあって、豆腐ハンバーグは患者のニーズと健康の双方を満たす嬉しい一品。
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「脳内にソムリエを召喚」して書いたという、たくさんのレビュー。
こんなに「美味しい」を伝えてくれるなんて、調理師さんは心底嬉しかったに違いありませんね!
次の日、調理師さんから返事が! そこにはレビューに対する感謝の気持ちがつづられていたそうです。
引き続きレビューを書いて送ってみるとまた返事があり、またレビューを送り……そんな日が続き、入院している間はずっと文通していたというみねるばさん。
会ったこともないにも関わらず、感謝や励ましの言葉をたくさんくれた調理師さんの手紙に励まされながら、とても楽しい入院生活を送ることができたそうです。
心温まるエピソードにSNSではたくさんのコメントが
SNSでは、
💬「入院した時の俺の食事担当腕効きだったのか、そこらの店よりうまかったな……」
💬「ほんの少しの優しさとコミュニケーションで見える世界や与える影響が変わるんですね」
💬「いい話! 入院しないことに越したことはないけど、今度お世話になるときはマネしてみよう」
💬「『もうダメかも』と思って入院して助かって、最初に食べれた病院食が忘れられないなぁ。味噌汁とおかゆと豆腐のなんか、美味しかった。改めて感謝」
などたくさんのコメントが寄せられました。
また、病院で調理師や管理栄養士として働いているという方からも、
💬「病院の食事は普通食でさえ制限が多いのですが、提供する側はみんな全力です。盛り付けがきれい、美味しい、いろどりがきれいなど、メッセージがあれば食札にでもぜひ書いてくださいね🥺」
💬「管理栄養士ですが、職場ではそういったメッセージを厨房に掲示しております!」
といった多くのコメントが。
病院側と患者側、どちらからも思いやりの溢れる温かい声であふれていました。
BuzzFeedは投稿者の「みねるば」さんにお話を聞きました
――調理師さんからはどんなお返事をもらいましたか?
感想に対してとても感謝してくれたり「早く病気が治りますように」とこちらを気遣ってくれたりしました。本当にありがたかったです。
――特においしかったメニューはありますか?
やはり「豆腐ハンバーグ」ですね!
――「今度マネしたい」といった反響に対するお気持ちを教えてください。
なぜか、調理師さんや病院関係者の方々からたくさん感謝のメッセージが届き、普段苦労している方々を喜ばせることができたようで、うれしく感じました。
また、マネしようという人もたくさんいたので、彼らの手紙が調理師さんに届き、みんなが幸せになってくれるなら、これ以上のことはありません。