岡山県津山市の駐車場で9月9日、2歳の男の子が約9時間半置き去りにされ、死亡しました。このように「降ろし忘れ」が原因で高温の車内に取り残された子どもが、熱中症で命を落としてしまう痛ましい事件が繰り返されています。
このような悲劇を二度と起こさないためには、保護者が「自分は絶対にない」と過信せず、対策を取っていくことが必要です。
そんな中、現役保育士YouTuberのてぃ先生がX(旧Twitter)を9月11日に更新し、「車内にいるわが子を忘れないための方法」を紹介しました。
このツイートは多くの子持ちユーザーよって拡散され、「安全を確保する仕組みを作ることが大切ですね」「他人事ではない」「共有ありがとうございます」などの声が寄せられています。
SNSの総フォロワー数は170万人を超え、育児アドバイザーとしても活動するてぃ先生。
「『子どもを忘れるなんてありえない』と、当事者たちを責めているだけでは悲しい事故は減らない」
という思いから、今回の投稿をしたのだそうです。
てぃ先生は、
「車内にいるお子さんを忘れないための方法をいくつか共有させてください」
「実際に保育園の保護者の方々へおすすめをした中で評判の良かったものです」
「少しでも良いと感じたら試してみていただけるとうれしいです」
とつづり、「子ども置き去り防止案」を提案しました。
後部座席を見る“目的”を作る
一つ目は、「後部座席に手荷物を置く」という方法。
子どものそばに荷物を置くことで、荷物を取ると同時にわが子の存在に気がつくことができます。
「よく『後部座席を確認する習慣をつけましょう』と言いますが、後部座席を見る“目的”がなければその習慣は身に付きにくいです」
「財布やスマホなどが入った手荷物を後部座席に置くことで、ほぼ強制的に後部座席を見ることになります」
「お子さんの手が届いてしまうなら足元でも構いません。『後部座席を確認する習慣』ではなく『後部座席で何かをする“目的”』を作ってみてください」
この方法は誰でもすぐに実践できそう👀
普段から後部座席に荷物を置く癖を付けていくことが大切ですね。
忘れ物防止アイテムに頼る
二つ目は、「忘れ物防止トラッカーの活用」です。
忘れ物を知らせてくれるアイテムを使用して、徹底的な対策を取ることも一つの手段です。
「どんなに意識していても、ふとした瞬間に忘れてしまうことはあります」
「チャイルドシートにAirTagなどの忘れ物防止トラッカーを付けることで、自分が車から離れた時にスマホへ通知が届きます」
「トラッカーの名前を『チャイルドシートの確認』などに変更しておくと、より良いと思います。トラッカーは2,000円ほどでも購入できます」
他にもさまざまな方法を紹介
てぃ先生はこの他にも、
「子ども用の音楽をかけてお子さんが乗っていることを意識しやすいようにする」
「車のキーに子ども用のキーホルダーをつけて思い出しやすいようにする」
「到着時間に合わせてアラームを設定する」
「送迎をしたら家族へスタンプでもいいので連絡する」
などの具体案を提案し、「各ご家庭の環境に合った方法を取り入れてもらえたらと思います」と続けました。
リプライ欄でもさまざまなアイディアが!
また、てぃ先生はツイートの最後に
「この他にも『こんな方法があるよ!』といったものがあれば、ぜひみんなでリプライし合って共有しませんか?」
「お子さんの命を守るためによろしくお願いいたします!」
と呼びかけると、リプライ欄には
「子供の靴にAirTagを付ける」
「ひたすら話しかける」
「LINEのリマインダーに、毎日出社したぐらいの時間に 『子どもを保育園に送った?』 と設定しておく」
「助手席に自分の荷物と一緒に保育園バッグを置く」
「チャイルドシートに100均の粘着フックを付けて、そこに車の鍵を引っ掛ける」
など、多くのアイディアが寄せられました。
これからの過ごしやすい時期でも注意
猛暑日が少ない時期だからといって、油断してはいけません。
内閣府政府広報室のX(旧Twitter)公式アカウントは、
「最高気温が27度程度の比較的過ごしやすい気候でも、日が差すと車内温度は約48度、ダッシュボードは65度を超える高温となります」
「たとえ数分であっても、車内に子どもを残すようなことは絶対にしないでください」
と、日本自動車連盟(JAF)のテスト結果を提示しながら注意を呼びかけています。
大切なわが子を守るためにも、保護者が今一度気を引き締めることが必要です。