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本当の別れは、忘れてしまうこと。76回目の「原爆の日」にこども代表が世界に発信した平和への誓い

平和記念式典にて、広島市内の小学生20人によって話し合い検討された「平和への誓い」が世界に発信されました。

2021年8月6日、76回目となる原爆の日を迎えた広島。

広島市で行われた平和記念式典では、市内の小学6年生がこども代表として「平和への誓い」を読み上げました。

によると、「平和の誓い」は、市内の6年生から意見作文を募集し、選出された20名の児童が「平和への誓い検討会議」で話し合って考えたものです。

式典で朗読したのは、選出された20名の中から、平和についての意見発表でピースサミット大賞を受賞した伊藤まりあさん(12)と宅味義将さん(11)です。

「本当の別れは会えなくなることではなく、忘れてしまうこと」

「私たちには使命があります」という言葉に始まる「平和への誓い」を、2人は世界に向けて力強く発信しました。

「本当の別れは会えなくなることではなく、忘れてしまうこと。私たちは、犠牲になられた方々を決して忘れてはいけないのです。私たちは、悲惨な過去をくり返してはいけないのです」

「私たちの願いは、日本だけでなく、全ての国が平和であることです。そのために、小さな力でも世界を変えることができると信じて行動したい。誰もが幸せに暮らせる世の中にすることを、私たちは絶対に諦めたくありません」

「争いのない未来、そして、この世界に生きる誰もが、心から平和だと言える日を目指し、努力し続けます。広島で育つ私たちは、使命を心に刻み、この思いを次の世代へつないでいきます」

平和への誓い全文はこちらから。