シャナ・シングルトンさん(30)は最近、TikTokに投稿したこの動画で一躍有名になった。再生回数は150万回を超えている。
そして最後に、自分にヘルペスがあることを理由に「汚れている」とみなされることに疑問を投げかける。

シャナさんは動画を通じて、性器ヘルペスにつきまとう偏見をなくそうと声をあげた。その行動を称え、彼女に感謝する声が多く寄せられている。

ヘルペスは思っているより身近な感染症だ。米国疾病予防管理センター (CDC)によると、米国内では14~49歳の6人に1人が性器ヘルペスに感染しているという。

BuzzFeedはシャナさんに話を聞いた。 シャナさんは、「性器ヘルペスをもつ人が、自分自身に対する見かたを変えられる」ように手助けをしたいと語る。
シャナさんがHSV2(単純ヘルペスウイルス2型)感染を知ったのは5年前。妊娠がわかったのと同じ日だった。
「次の診察のとき、ちょうど家で妊娠検査薬の陽性反応が出たところだった。病院で妊娠を確定してもらおうと思っていて、かみそり負けの件はあまり気にしていなかった」
「ショックだった。妊娠のことだけでなく、ヘルペスがあることも、パートナーに話さなければならないことも、頭のなかはそれしか考えられなかった」
残念ながら、その医師からヘルペスウイルスについての情報は得られなかった。
男の子を出産すると、産後うつになった。
しばらくして、ソランジュ・ノウルズのアルバム「A Seat at the Table」を聴いたのが転機になった。アルバムの曲「Cranes in the Sky」を聴くと、自分を大切にできるようになるまでの道のりへ一歩踏み出せた、とシャナさんは言う。
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「それまでの人生では、すべてを誰かのせいにしていた。何についても、自分の選択に責任をもつ意識がなくて、私自身のパワーを取り戻す必要があった」
「マインドセットを変える中で、私の人生は私の考え方やものの見かたを反映した結果だ、という事実を認めることができた。これを受け入れるのは、とても苦い薬だった」
心が沈んでいるのはヘルペスのせいではなく、自分を慈しむ気持ちがないからだと気づいた。
とはいえ、自分を大切にしようと呼びかける「セルフラブ・コーチ」の役回りには、当初引っかかる気持ちがあった。ヘルペスがあることについてオープンに話していなかったからだ。
「性器ヘルペスにかかった女性たちへ」
「ヘルペスであなたの価値は下がらない。自分を許し、自分に優しくし、何よりまず自分を愛してあげてほしい」
「私はヘルペスを持っていても汚れてはいない」
パートナーがいる人は、通常の性感染症検査と別にヘルペスの検査を受けたほうがいい、とシャナさんは提案している。
「私はヘルペスに対する偏見と戦っている。感染している女性たちが自信を持ち、自分のセクシュアリティに誇りをもてるときがくるまで、戦い続ける。偏見を根絶するために、私はここにいる」
シャナさんのアカウントはこちら👇
TikTok :@herpesgoddess
Instagram:@shanasingleton
Facebookにもリクエストすれば参加できるプライベートグループを立ち上げている。
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan