結婚式から1カ月後にがんと診断 妻は、最愛の夫に頭を剃ってもらった

    「化学療法をするかまだわからない時から、私はあることを決めていました。もし、化学療法をするならば、髪が抜け始めるその時を美しく飾りたいと」

    高校時代からの最愛の人ケルシーとの結婚を12日後に控えたある日、チャーリー・ジョンソンは自身の胸にしこりを見つけた。

    Charlie Johnson / BuzzFeed

    診断は乳腺線維腺腫・良性でがんの心配はなく除去の必要もなく、6カ月の定期検診を受ければいいとのことだった。

    チャーリーは予定通り5月に結婚した。

    結婚式から1カ月、しこりが気になり始めたチャーリーは除去することに。

    しかし、手術前の診断で外科医の口からでたのは驚きの言葉「癌性の腫瘍です」。

    Charlie Johnson / BuzzFeed

    この時を振り返り、BuzzFeedの取材にチャーリーはこう語ってくれた。

    「感情が抑えられず、ただ泣きました。そんなはずないと否定しました」

    幸いリンパ節への転移はなかったものの、家族とともに医師と向き合って化学療法や放射線治療など今後の治療を巡る話をするのは、容易なことではなかったという。

    「あの日、泣いて泣いて泣きまくって、本当に腹が立って…。治療のスケジュールを立てることで、癌が現実になったんです」

    「化学療法をするかまだわからない時から、私はあることを決めていました。もし、化学療法をするならば、髪が抜け始めるその時を美しく飾りたいと」

    Charlie Johnson / BuzzFeed

    チャーリーは友人で写真家でもあるマンディ・パークスに相談。マンディも写真に残すアイディアに賛成してくれた。

    撮影当日、夫のケルシーには逃げ出したい気持ちがあったという。

    mandyparks-photography.com

    ケルシーいわく「チャーリーにも言いました。とても自分がこなせる気がしないって。泣き崩れてしまうって。でも考え直したんです。(自分が怖いから)できないなんて、自分のワガママじゃないか、彼女のためにやらないとって」

    撮影中、チャーリーの心にあったのは他の人たちを救いたいという思い。

    mandyparks-photography.com

    「私ががんと向き合うことで、これを見た誰か1人でも勇気や自信が持てたら、私もやれる、戦えるって思ってくれたらいいと、とにかくそればかり考えていました」

    チャーリーの頭を剃る間、気持ちを保つためにケルシーもまた1つのことだけを考えていた。「神様にこれで終わりにしてくれって、必死で頼んでいる自分がいました」

    「髪をカットし終わったとき、僕が彼女に伝えたかったのは、髪があってもなくても君は僕にとって完璧な人だということ」

    「夫は、私のために強さと勇気をみせてくれました。本当によくやってくれました。感謝しかありません」と語るチャーリー。

    撮影を担当したマンディも、涙でファインダー越しの2人が見えなくなった瞬間があったという。「過去にも感情的な撮影はありましたが、ここまでは初めて」

    「ケルシーが私を見つめる眼差し、あの感情は忘れることはできません。いつも全力で私を愛してくれる素晴らしいい夫がいて、本当に幸せです」

    ケルシーもチャーリーとの関係が強まったと感じている。

    mandyparks-photography.com

    「こんなに自分を無力に感じたことはないですね。彼女に何もしてやれない。彼女に対して、自分の感情をいつも素直に表現していただけに、なおさら状況を飲み込むのが難しかったです」

    マンディは、2人の写真をFacebookでシェアしました。大きな反響が寄せられている。

    Facebook: mandyparksphotography

    「生まれながらに強い女性なんていない。嵐の中を歩くことで強くなるんだ。痛み、過ち、苦悩から、プライドと強さを手にするんだ」

    「これを必要としている人がいるかわからないけれど。もしかしたら昨日、もしかしたら明日、あなたの知る誰かが直面するかもしれない。その時は、強さとはなんなのかを見せてあげてほしい。1人じゃないと伝えてほしい。戦う彼らのそばに寄り添っていてほしい」

    「痛み、美しさ、勇気をカメラに収めるチャンスをくれたチャーリー&ケルシー・ジョンソンに感謝します。幸運を祈っています、2人とも大好き!」

    「ウィトニー・ワイアット、ヘアメイクを担当してくれてありがとう」

    このポストは30万件近くシェアされ、がんと闘う多くの人の励みとなっている。

    Facebook: mandyparksphotography

    「チャーリー・ジョンソンの写真、今まさに私に必要なものだった」

    「昨日、職場で体調が悪く、化学治療による頭痛がウィッグのせいでヒドクなっている気がして、ウィッグをとった」

    「私の坊主頭を見て、みんななんて思うだろうと思ったら怖くて、デスクの下に隠れたくなった。心の中で、本当はずっと恥ずかしかったんだと思う」

    「でも、今は何を馬鹿なことをって思える。奥さんすごいキレイ。2人とも素晴らしいと思う。胸にささった。新しい価値観を教えてくれて本当にありがとう。坊主って美しいもんだ!」

    Facebook: mandyparksphotography

    「勇気がでなくて、この写真誰にも見せたことなかったけど。彼が私の髪を剃って、私が彼の髪を剃った。あれから4年半。若い2人(チャーリーとケルシー)のために祈っています!」

    Facebook: mandyparksphotography

    「次男妊娠中にがんが発覚した友人。彼女の闘病は、私にたくさんのことを教えてくれた。必至に戦った彼女、顔はいつも笑顔でした」

    チャーリーは、早期発見が大切だと訴える。

    Charlie Johnson / BuzzFeed

    「女性にとって、自分の体をチェックすること、きちんとケアすることはなにより大切です。体の声に耳を傾けて!」

    最後にケルシーはこう語ってくれた。

    「涙と笑顔で終わる感動的なドラマじゃありません。現実ですから。これからまだまだやらないといけないことがあります。用意な道じゃない。でも、ベストな状態じゃなくても、誰かの目にとまることがあるんだって思います」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:soko / 編集:BuzzFeed Japan