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「こんな人たちに負けるわけには…」自民党・最後の演説で用いられた安倍元首相の言葉。激戦区・新潟で起きたこと

与野党の激戦が伝えられている新潟県を「最後の演説」の場所に選んだ岸田総裁。厳重な警備体制のなか、いったい何が起きたのか。写真とともに振り返る。

参議院議員選挙の応援演説中に安倍晋三元首相が銃撃され、死亡した事件から1日。

新潟市内の繁華街、古町地区で開かれた街頭演説会。

選挙カーと聴衆の間にはバス通りが。

警察官やSPの数は多く、アーケードの屋根の上にも複数人の姿があった。

金属探知機を持った警察官が歩行者を誘導する姿もあった。後ろにはSPがいる。

街頭演説会は、安倍元首相への黙祷から始まった。弁士らはそろって、事件や元首相への思いを語った。

立憲民主党・小沢一郎氏が事件について「長期政権が招いた」と述べたことに対し、「こんな人たちに我々は絶対に負けるわけにはいかないんです」と語気を強めた弁士もいた。

岸田氏が壇上にあがると、カメラを取り出し、動画を撮ったり、手を振る聴衆も多くいた。

岸田氏はマイクを通じて、「私たちの選挙は暴力には負けない」と訴えた。

「民主主義を守るため、自由で公平で安全な選挙を完遂する責任が私にはある。堂々とみなさんの前に立って、最後まで訴え続ける」。そう訴えると、一番大きな拍手があがった。

選挙カーの上に岸田氏がいる背後の歩道には、多くの警察官やSP、陣営関係者が厳しい警備を敷いていた。

演説はバス通りに面した繁華街の交差点で開かれました。 選挙カーの背後では制服警察官とSP、関係者らによる厳しい警備体制が敷かれていました。

Twitter: @togemaru_k

演説会が終わると、速やかに壇上から降りた岸田氏。まだアナウンスが続くなかで、すぐ後ろにあった車に乗り込んだ。

事件をきっかけに演説会に来てみようと思ったという会社員の女性(35)は「熱気がすごかったです」と語った。

同じ理由で演説を聞きに来たという男子大学生(21)も「やはり熱気がある。警備も手厚いなと思いました」。

一方、数十年にわたり自民党支持者だという年金生活者の男性(75)は「もっと熱気があればよかった」。