同僚の誕生日プレゼントに「等身大パネル」をあげてみた結果…

    中座しても安心。

    同僚が誕生日に予定がないってアピールしてくる…

    同僚こと、吉田くん。面白コンテンツを量産するために日々奔走しているBuzzFeed Japanのライターです。

    メイクをしたり、パンプスで全力疾走したり、野党議員になったり……。数字のためなら体を張る系男子の彼。

    結構なベビーフェイスなんですが、11月1日に26歳になるとのこと。もう良いお年じゃねえか。

    でも誕生日は1週間後とかいうし…あんまり時間ないし…サプライズって…どうしよう……。

    ということで、等身大パネルを発注することにしました。

    「誕生日プレゼントに等身大パネルをもらったことがある人はいないんじゃないんか」という安直な考えからです。

    15分くらい頭をひねったのですが、これくらいしかアイデアが出なかった。頭が固い。

    検索して、一番上にでてきたお店に電話。1万円くらいで作れるということだったので即決しました。納期も5営業日となんとか間に合いそう。

    とはいえ、ギリギリすぎるようで。「すぐに写真を送ってください」と切羽詰まった声で言われたので、手持ちのコレに。

    パンプスで全力疾走をするために一般的な会社員の服装になったら、「格好と髪のパーマとが相まって、気のいい事務員のおばちゃんのような風体」になった吉田くんの図です。

    仕事が早い業者さんは、翌日にこれを送ってくれました。等身大パネル感がすごい。

    パーマの部分がうまく切り取れなくて、背景の木と同化しています。気のいいサザエさん感が増してしまっている。

    時間もないので文句は言えません。誕生日ケーキやプレゼントも発注し、準備は完了。あとは発送を待つだけです。

    いつ届くのかとやきもきしていましたが、誕生日の前日になって、ようやく商品が到着しました。いざ、開封の儀。

    …あれ?

    難点1:思ったより小さい

    等身大じゃない。

    横の悪そうなやつが大男というわけではありません。パネルが小さい。

    吉田くんは背が低めなので、と145センチのものを頼んだのですが、切り取る前の大きさだったらしく、人型に切り抜いてしまうとこのサイズ感です。

    さすがにこんなに小さくないけれど、妖精に生まれ変わったのだと思い込むことにしました。

    難点2:持ち運ぶのが恥ずかしい

    とにかく視線を浴びる。

    後ろがうまく手で握れるような構造になっているので、勇者の盾を持っているような上々の気分になれるんですが、いずれにせよ人の目が痛い。

    「なにあれ?」みたいにコソコソ話しているカップルとかいて、数百メートル歩いただけでこの顔です。

    難点3:めちゃくちゃ絡まれる

    まったく面識のない酔っ払いのおじちゃんから「面白いね〜〜これキミ?」って絡まれたり、キャッチのお兄さんから「こんなのプレゼントでもらえるんすか!!!!!すごいっすねえ!!!!うらやましいなあ〜〜〜〜うちの店で飲んで行きませんか?」って絡まれたり、めちゃくちゃ声をかけられる。

    夜の繁華街で等身大パネルを持ってはいけない、と学びました。


    そんな苦労もつゆ知らず。会場にたどり着くと、そこにはすでに楽しげな吉田くんの姿が。

    なんだこいつと思ってしまいましたが、主役は彼でした。気を取り直して、誕生日会の始まりです。

    まずはケーキでお祝い。

    ろうそくは26本あります。細かい。

    プレゼントは、会社員スタイルのペンシルスカートとパンプスです。

    なぜか、とっても喜んでいる。

    そして…そこに…現れたのは…

    吉田くん「でえええええええ??????!!」

    100点満点の反応です。

    「え、俺じゃん」「え、こんなの作れるの?!」とずっと連呼してくれました。語彙力がない。

    偶然にも白シャツを着ていてくれたので、さっそくお色直し。同じ格好をしてもらって、2ショット撮影です。

    本人なんだから当たり前だけど、すげえ一致度だ…。

    発注ミスによって生じた小ささが、かわいらしさまで醸し出している。「最初からこのサイズを選んでいたんだよ」ということにしたいレベル。

    本人も、酔っ払っているせいか思った以上に喜んでくれている様子です。サプライズは大成功!


    宴を終えた帰り道。吉田くんは疲れ切っていました。

    笑顔が引きつっている。

    「サムイ…サムイ…」とつぶやいていると、そこそこの頻度で見られます。

    「自分で自分を持つって、恥ずかしいですね…」

    お酒が少し冷めて羞恥心が復活し、現実と向き合っているよう。いや、撮ってる方も結構恥ずかしいんだぞ。

    何はともあれ、喜んでくれてよかったです。

    ちなみに、等身大パネルですが、飲み会で本人が中座している時も寂しさがありません。

    使い勝手は意外といいかも。プレゼントにぜひ、お試しください。