37年間にわたって、実質的な「独裁者」としてジンバブエに君臨したロバート・ムガベ前大統領が9月6日に死去した。95歳だった。
ムガベ氏の後継であるエマーソン・ムナンガグワ大統領は「大きな悲しみとともに、シンバブエの建国の父である前大統領ロバート・ムガベの死去を発表する」とTwitterに投稿した。
1961年にジンバブエ・アフリカ人民同盟(ZAPU)が創設されると、ムガベ氏はこれに参加した。
1963年にはN.シトレとともにジンバブエ・アフリカ民族同盟(ZANU)を創設し、少数の白人による支配からの解放闘争を展開した。
強硬的な武闘路線を展開し、時には投獄されたこともあった。
1980年、ジンバブエはイギリスから独立。ムガベ氏は首相に就任した。
1987年には憲法を改正して首相職を廃止。自ら大統領に就任した。
ムガベ政権下では汚職がはびこり、選挙不正、虐殺、食糧不足も発生。病気も蔓延した。
2009年にはハイパーインフレに対応するため、100兆ジンバブエドル紙幣が誕生。ジンバブエは経済危機に見舞われた。
2017年、ムガベ氏は軍によるクーデターで大統領の座を追われた。
ムガベ氏の独裁が終わると、首都ハラレでは人々が街中で喜びを表現した。