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人類は見た、この世の終わりを。第一次世界大戦の終結から100年

これが戦争だ。

第一次世界大戦の終結から、11月11日で100年を迎えた。

1914年7月に始まった第一次世界大戦。当初はすぐに決着がつくと思われていた。

兵士たちは「クリスマスまでには帰れる」と思っていた。

1914年9月、西部戦線で「マルヌの戦い」がはじまった。

ドイツ軍はフランスを奇襲し、その後ロシアと戦う作戦だった。

ところが作戦は失敗。敵と味方が、互いに塹壕からにらみ合う長期戦となった。

1916年、英仏中心の連合国側は「ソンムの戦い」で攻勢に出た。

イギリス軍は、ソンムの戦いで初めて戦車を実戦投入した。

半年にわたる塹壕戦に。連合国側は約90万人、ドイツ軍は約60万人の死傷者を出したが決着はつかなかった。

ベルギー西部の街イープル。西部戦線の最前線になった街は、廃墟と化した。

イープルの戦いでは、ドイツ軍が初めて大規模な毒ガス攻撃を実施した。

第一次世界大戦は新兵器も登場した。

飛行機や飛行船による都市爆撃が初めて行われ、大口径の大砲も生まれた。

女性たちも看護師として海外に派遣された。

1918年11月11日、約4年半にわたる世界大戦は終わった。

日本では第一次世界大戦の影は薄いが、参戦した国々にとっては第二次世界大戦と並ぶ重い歴史の教訓だ。

大戦終結から100年。今なお世界から、紛争はなくならない。

UPDATE

初出時にシベリア出兵の写真を掲載していたため、写真を差し替えました。