1. ジ・エレファント・ハウス・カフェ(The Elephant House Café)
J・K・ローリングはシングルマザーとして苦労していたとき、この可愛らしいカフェの奥の部屋で、ハリポタシリーズの1作目の一部を書きました。窓の外のエディンバラ城を眺めながら、ハリーに命を吹き込んだんですね。
この場所の目玉の1つは、トイレに書かれた、ハリポタ愛に溢れた驚きの落書き。
「アクシオ・マーカーペン!」(マーカーペンよ、来い!)
2. グレイフライアーズ・カークヤード(Greyfriars Kirkyard)
エレファント・ハウスの隣にある古めかしいお墓は、J・K・ローリングが頻繁に訪れていた場所でした。
16世紀から使われている墓地で、雰囲気のある墓石がたくさんあります。そのいくつかは、ハリー・ポッターのキャラクター名のヒントになりました。
写真のような、ヴォルデモートの別名トム・リドル(Tom Riddle、ここではRiddellというスペルになっています)や、ウィリアム・マクゴナガル(William McGonagall)といった名前が入った墓石を気をつけて探してみましょう。
もしかしたら、マクゴナガル先生のおじいさんかもしれませんね?
3. ダイアゴン横丁(ビクトリア・ストリートとキャンドルメーカー・ロウ)
ビクトリア・ストリート(Victoria Street)は、色彩豊かで歴史的、そして美しい石畳のある2階層になった道路。エレファント・ハウスからも程近いところにあります。
そしてこの通りは、隣接するキャンドルメーカー・ロウ(Candlemaker Row)と共に、現実には存在しないダイアゴン横丁の着想のヒントになったと言われています。
キャンドルメーカー・ロウにはダイアゴン横丁のプレートと壁画が、そしてビクトリア・ストリートには「いたずら専門店」までもが、それぞれありますよ。
残念ですが、いたずら専門店を経営しているのは、フレッドとジョージのウィーズリー兄弟ではありません。
4. 作家博物館(The Writers' Museum)
とっても魔法めいたこの建物は、エディンバラが2004年にユネスコから初めて文学都市に選ばれたことを記念する博物館です。
エディンバラを拠点に活動していた歴史的な作家たち、ロバート・バーンズ、ウォルター・スコット、ロバート・ルイス・スティーヴンソンを主に取り上げていますが、J・K・ローリングとハリー・ポッターについての展示もあります。
本や読書が好きな人なら誰もが楽しめる素晴らしい場所ですよ!
5. スプーン・カフェ(Spoon Café)
人気の高いこちらのカフェからは、エディンバラ大学のオールド・カレッジを眺めることができます。そしてここも、J・K・ローリングが物を書くのにお気に入りの場所でした。
1997年当時はニコルソンズ・カフェと呼ばれ、ローリングの義理の弟がオーナーでした。義理の弟は、金銭的に苦しかった若きママである義理の姉に無料でコーヒーを提供し、窓際の大きな席を好きなだけ独り占めさせてあげたそうです。
6. エディンバラ市議会議事堂(Edinburgh City Chambers)
エディンバラ市議会議事堂は、ロイヤル・マイル(Royal Mile)にある巨大な建物で、地方議会が入っています。
高名なエディンバラ・アワードは、「傑出した」エディンバラ住民に授与される賞なのですが、受賞者を称えるための、ハリウッド・スタイルの素晴らしいプレートがここに飾られています。
J・K・ローリングは2008年に受賞しました。つまり、あなたの大好きな本を書いた彼女の手は、永久に残るように青銅で形取られ、議事堂の中庭に飾られているということです。
7. ジョージ・ヘリオット・スクール(George Heriot's School)
名門校であるジョージ・ヘリオット・スクールもまた、印象的な場所です。グレイフライアーズ・カークヤード同様、エレファント・ハウス・カフェの窓から見ることができます。
1628年に建てられたお城のような建物は、ホグワーツと、そしてホグワーツの寮制度のヒントになったと言われています。
通常は一般公開されていませんが、8月のエディンバラ・フェスティバルの時にはイベントが開催されることもあります。
8. クラモンド(Cramond)およびバーントン(Barnton)
クラモンドの郊外にある港や、隣接するバーントンは散歩にぴったりの素晴らしい場所で、この地区はエディンバラでも屈指の高級住宅街です。
J・K・ローリングは2015年、エディンバラの住宅地マーチストンから、タレット(小さな塔)のあるこの豪邸に移り住みました。地元のお店や、クラモンド・ビーチを歩いている姿がよく目撃されています。
もしかしたら、ここへ行けば彼女に偶然会えるかもしれませんね!?
9. ザ・バルモラル・ホテル(The Balmoral Hotel)
最後に、すべてが終わった場所をご紹介します。ザ・バルモラル・ホテルの552号室、別名ザ・ローリング・スイートです。J・K・ローリングは、『ハリー・ポッターと死の秘宝』を集中して書き上げるために、エディンバラの街を眺められるこの豪華なスイートルームにチェックインしました。
1000ポンド(約14万円)と巡礼するには安くない場所ですが、重要な場所の1つであることには間違いありません。
ローリングさん、20年の魔法をありがとう!