「なに食べればいいの?」都心でベジタリアン&ビーガン生活をやってみた

    「ヴィーガンに日本はつらい」「コンビニで気軽に買い物できない」ベジタリアンやビーガンの人にとって、日本での食事がとても大変らしい。そこでどんな生活をしているのか、何を食べればいいのか、実際にやってみました。すると、外食やコンビニ、スーパーでの買い物も一苦労することがわかりました。挑戦を通して、学んだこととは?

    この間、日本に初めてきたアメリカ本社のスタッフが突然

    Rumi Yamazaki / BuzzFeed

    「日本つらい」と嘆き出しました。

    ゲーセンもビックカメラも超楽しそうにしてたのに! 理由を聞くと

    「日本のご飯はベジタリアンビーガンにとって地獄」とのこと。本当に辛そうだ。

    そんなに?肉食べなければいいんでしょ、いけるのでは? ということで、私たちも実際に3日間体験してみることにしました。


    まず定義を習う

    日本人の私たちはベジタリアン=肉を食べない人…ぐらいのイメージしかありません。

    ビーガンについては初めて聞く言葉。まず、2人に定義を聞きます。

    ベジタリアンのタナーさんの場合

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    肉 / 魚は食べず、卵や牛乳などは摂取するのがベジタリアン。(人によって定義が異なります)

    かつおだしもOK、ラーメンなどもチャーシューが乗っていなければ食べる人がほとんどだそうです。

    ビーガンのジャックさんの場合

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    動物由来のモノを一切とらず、身につけない暮らしがビーガン。ベジタリアンの進化系です。なんと、4歳からベジタリアンだそう。動物のドキュメンタリーを見たことがきっかけだったそうです。

    日本だと、かつおだしが食べられないので大変厳しい戦いになるらしい。ちょっとびびってきました。


    1日目:余裕をかます

    さて、早速同僚4人でベジタリアンとビーガンに分かれて検証していきます。

    1日目の昼、何を食べたらいいかわからなかったので「ビーガン ランチ」と検索して出て来た「小鉢や」に向かいました。

    Rumi Yamazaki / BuzzFeed

    だしは野菜から取り、ハンバーグやプリンは豆腐から作るなど徹底されたビーガン食です。

    動物系一切なしのご飯なのに、あれ? めっちゃおいしいぞ? 余裕なのでは?


    1日目(夜):早速一人壊れる & 負けてしまう人続出

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    1日の業務も終盤にさしかかったころ、目の前の上司が何かボソボソいっています。

    「……に食べ…い…」

    「うん?」

    「角煮が食べたい!!!!!!!!」

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    「肉が食べられない」という制限されたストレスが、確実に我々を蝕んでいくのがわかります。


    2日目:さらなるビーガン食をもとめて

    2日目の昼は、ビーガンラーメンを食べに「ソラノイロ」へでかけます。

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    全て野菜から作られたビーガンラーメン。

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    「毎日肉を食べてるのに食べられない」としょんぼりしていた後輩も笑顔に。

    おいしい! ただ、動物性のコクが恋しくなり「チャーシューも食べたい」と弱音が漏れます。悪態をつく人も出始めました。

    2日目(夜):ビーガンカフェで生き延びる

    Kensuke Seya / BuzzFeed

    あまりの肉の恋しさに、ビーガンでも食べられる「ベジミート(大豆肉)」を食べにビーガンカフェ「アインソフ ジャーニー」へでかけたというスタッフ。

    Kensuke Seya / BuzzFeed

    見た目はほぼ唐揚げです。味は「マジで肉でしかない」「これがあれば続けられる」と感激していました。

    ただ、普通のスーパーではまず売っておらず、提供しているレストランも少ない…。

    すぐにいけるビーガンレストランも底をつき、コンビニで原材料を見ながら買うのも疲れてきました。だんだん追い詰められていきます。

    3日目:誘惑に負け、ストレスも限界へ

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    この日はホワイトデー。会社の男性陣からチョコレートファウンテンが提供されました。ビーガンはチョコNGですが…

    「10分間だけいいことにしよう」ということで全員でチョコフォンデュを食べました。(ベジタリアンはもともと食べられます)

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    「うまい…」と唸るスタッフ。横でアメリカの2人が「ふふふ」という顔をしていました。

    そして、ついに業務にも支障が出始めます。「食べるものを制限されている」というストレス。偏る栄養素……。

    これまでにないほど会議がピリつき、話が進みません。

    「もういいんじゃない」「お腹すいた」「牛乳飲みたい」語彙も下がります。

    Kensuke Seya / BuzzFeed

    体の底から力が失われた感じです。思考がストップします。

    各々クタクタになったところで、3日間が終了です。


    <わかったこと>

    ①ベジタリアン&ビーガンだからって痩せるわけではない

    はじめる前は「野菜のみだから痩せそう」というイメージもありました。が、肉や魚で埋められない空腹を満たすべく、米や芋を大量にとってしまい、結果体重は増えてしまいました。

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    ベジタリアンのタナーさん(左)がなぜ大柄なのか、3日間で理解できました。

    ②日本で食べられるモノを探すのは至難の技

    外食にしろ作るにしろ「食べられるものを吟味する」のにかなり時間を割きました。

    ビーガン食を食べるには遠出が必須です。チェーン店のメニューを検索しては、小鉢しか食べられないことに落ち込みます。

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    毎日食事前に「何を食べられるか」チェック。これが相当のストレスとなりました。

    ジャックとタナーによれば、日本で一番辛かったのはこの点。

    2人が住むニューヨークにはだいたいのレストランにビーガンメニューがあるほか、ほとんどのスーパーにもベジタリアン / ビーガンコーナーがあるそうです。

    Bring Me / BuzzFeed / Via Facebook: buzzfeedbringme

    こちらはシカゴにあるビーガン食の店の料理写真。見た目も味もチーズですが、動物性食品は使っていません。

    ③栄養知識がないまま始めるとあぶない

    「とりあえず食べられるもの」を摂取した3日間。栄養が偏り、頭が回らなくなっていきました。

    食物を制限しつつ、栄養を同じように摂るというのは至難の技です。はじめるならまず、栄養知識をつけてからではないと危険だ、という話になりました…。

    また、3日間続けて「いかに動物に依存しているか」ということがマジで身にしみました。「毛皮とかはもう着ないかも…」と少し意識が変わった人もいました。

    結果:日本でベジタリアン(特にビーガン)として生きるのは現状ムズすぎる

    というわけでみなさんお気軽にマネなさらぬよう、お願いいたします。

    Hikaru Yoza / BuzzFeed

    チャレンジ終了後、翌日に食べた朝食。びっくりするぐらい美味しかったです…。