7年の闘病生活、病気支援活動。運動ニューロン病と闘った男性の最後のFB投稿「息子のメールアドレスに、僕とのエピソードを送ってやってください」

    ご冥福をお祈りいたします。

    今月、1人の男性がこの世を去った。イアン・デイヴィス、享年40歳。運動ニューロン病だった。

    亡くなる前日、イアンはFacebookにこんな投稿をしていた。

    facebook.com

    「今日は、さよならを言おうと思います。数年に渡る僕の闘病生活をサポートし、寄り添ってくれたみなさん、本当にどうもありがとうございました。厳しい道のりでした。体はボロボロだけど、心はとても満たされています。僕の息子に、僕が彼をどれだけ愛していいたか、どれだけ誇りに思っていたかを話してやってください。

    この写真は、昨日、息子と最後に一緒に過ごしたときに撮ったものです。

    僕が設立した団体は残るので、これからも寄付などのサポートをお願いたします。

    もう1つ、最後のお願い。僕の話を息子にしてやってください。息子のアドレスに僕のエピソードを送ってやってください。archerdavis28@gmail.com」

    運動ニューロン病とは、神経細胞の病。筋肉が自身の意思でコントロールできなくなり、体を動かすこと、話すこと、食べること、息をすることすら困難になる。中でも筋萎縮性側索硬化症(ALS)がよく知られている。現在、治療法はない。症状が出始めてからの寿命は、平均で2年から3年と言われている。

    イアンは発病の翌年、病についてこう記している。

    「運動ニューロン病の患者は長生きしないことが多い。つまり、社会に支援を訴え、実現できる時間がない。ゆえに、政府や製薬会社が、新たな治療法を研究するための動機やきっかけを持つことができていない」

    2014年、イアンは支援団体「Cure for MND」を設立。キャンペーン「FIght MND」も開催。

    今年9月には、闘病生活の終わりが近いことをFacebookにポストしていた。

    多くの人が、彼の闘病生活、支援活動を讃えてコメントを残している。

    11月1日、イアンは息を引き取った。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:soko / 編集:BuzzFeed Japan