新米ママの私が気づいた、“母乳育児”のリアル「授乳って難しいことばかり…！」【後編】

初めての子どもを出産してからの半年間は、"ジェットコースター"のような毎日。BuzzFeedスタッフのハナが、育児をする上で驚いたことや、学んだ教訓をシェアします。【後編】

BuzzFeedスタッフのハナです！初めての子どもを出産してからは、まるで"ジェットコースター"のような毎日が続いています。

Hannah Loewentheil

皆さんの役に立てばと思い、出産を経験してわかったことを書き留めておこうと思います。

今回も【前編】に続き、私が出産して驚いたこと・学んだ教訓をみなさんと共有します。

【前編はこちら】

「以前の生活が恋しい…？」新米ママの私が気づいた、出産・育児の現実

注意：この記事は妊娠・出産に関する、精神的な不調に関する記述を含みます。

同じような悩みを抱えている場合、無理に読み進めないようにしてください。

1. 母乳育児は本当に大変！

Hannah Loewentheil

娘を出産する前から、母乳育児をすると決めていました。娘のエリーは、早くから上手におっぱいを吸ってくれていたので、そういう意味では、とても運がよかったと思います。 

ですが、私は授乳の難しさをまだまだ理解していませんでした。

母乳が出るのを待つ時間は、気分のいいものではないですし、ストレスに感じました。ちゃんと、エリーがお腹いっぱいに母乳を飲めているのか上手く想像ができませんでした。

エリーが夜中に目を覚まし、なかなか寝付かないときは、お腹が空いているのだろうか、それとも、これは新生児特有のことなのだろうかとよく考えたものです。

最初のうちは、本当に難しいことばかりでした。母乳の量が足りているか確かめるために、濡れたオムツの数を数えたり、エリーが片方のおっぱいの上で眠っている間に、もう片方を搾乳するコツを学んだり…。

Hannah Loewentheil

特に赤ちゃんの急成長期には、1日の大半をソファで、彼女にピッタリくっついたまま過ごすこともありました。毎時間のように、おっぱいを欲しがってきましたから。

そんなときの私の晩ご飯は、ピーナッツバターを瓶からひとすくいだけ、ということもありました。エリーに授乳しながら自分も食事をする方法を、だんだんと身につけていきました。（箸で寿司を食べることだけでも、私には大きな一歩でした）

最初の数週間を過ぎると、授乳はずっと楽になり、とても楽しくもなりました。

今振り返ってみれば、母乳育児ができて本当に良かったです。ですが、物理的・精神的な負荷を考えると、もっとちゃんと準備しておきたかったと思います。

2. 産後の疲労感は、レベルが違う

Hannah Loewentheil

人生で一度も、寝てばっかりの日々を過ごしたことがなかった私。

夫は12時間睡眠をとっても、朝方まだ眠そうにしていることがありますが、私は少しの睡眠でも十分活動できるほうです。

なので、赤ちゃんの世話で、多少は睡眠が十分に取れなくても大丈夫だろうと考えていました。でも、産後数カ月の間に感じた疲労感は、まったく予想していなかったレベルでした。

生後13週間がたつと、エリーはようやく夜中に起きることなく、すやすやと眠ってくれるようになりました。ですが、それまでの13週間は、まるで13年間分の疲労のように感じられました。

夜中に何回も起きること、授乳することによる身体的な疲労、赤ちゃんを一日中抱えて生活すること…。これらのことが重なると、体力をとても消耗します。

Hannah Loewentheil

新生児期の特に大変な時期には、睡眠への絶え間ない切望が永遠に続くかのように感じられます。でも、それはだんだん良くなり、楽になります。約束します。

赤ちゃんが夜中に起きることなく眠れるようになると、まったく新しい世界が広がっているように思えますよ。

3. まったく準備できていなかった

Hannah Loewentheil

エリーが生まれる前、たくさんの育児書や育児に関する記事やブログを読みました。先輩ママのお友達にも、たくさんアドバイスをもらいました。小児科医とも話しました。

しかし、エリーが生まれて、いざ病院から我が家に到着すると、私はパニックを起こしてしまいました。

なぜなら、いろいろ読み漁ってリサーチをしたとしても、初めて母親になるという現実を受け入れる準備はできていないからです。

恐ろしくもあり、素晴らしくもあり、私の「※コンフォート・ゾーン」外にあるような体験でした。

※コンフォート・ゾーン：自分が慣れ親しんだ、居心地のいい場所や環境。

小さなエリーの体が、とても信じられませんでした（彼女の体を）壊してしまいそうで、どこか怖くもありました。

小さな腕を守りながら、しっかりと抱っこするにはどうしたらいい？頭の柔らかい部分に触れずに、パジャマに着替えさせるには？背中を優しく叩いて、げっぷをさせる？夜中にうつ伏せになっていたらどうしよう？そんな疑問が1日に何千回も頭をよぎりました。

そんな毎日が少しずつ快適になっていき、結局のところ、娘の体はとても丈夫にできているのだと気づきました。

Hannah Loewentheil

そして、どんな育児書にも教えてくれないような方法で、エリーの心を読み取れるようになっていきました。エリーが発する音、合図、表情を読み取れるようになりました。

エリーのうめき声や喃語（なんご）が、自分の第二言語になるまで理解しました。

病院から家に戻った最初の夜を振り返ると、私はたくさんのことを学んできたのだ、と気付かされます。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳：大久保 拓哉