「加油！首理城！」世界から首里城再建に支援、1日で100万円以上に

火災にあった首里城の再建に向け、若者たちがクラウドファンディングサイトを立ち上げました。

10月31日未明に起きた、那覇・首里城の火災。

時事通信

正殿から出火したとみられ、火は周囲の建物にも燃え広がり正殿のほか、城の主要な建造物である北殿や南殿が全焼したと、NHKなど報道各社が報じています。

突然の事態に、驚きと悲しみの声が広がりました。

ネット上では、首里城の再建を目指すクラウドファンディングが早くも立ち上がりました。

首里城火災支援プロジェクトホームページ / Via japankurufunding.com

このクラウドファンディングを主催したのは、沖縄大学4年生の照屋一輝さん（24）。BuzzFeed Newsの取材にこう語ります。

「首里城は沖縄のシンボルです。それを失ったという精神的なダメージは大きい。自分にも何かできることがないかと考えて、始めることにしました」

クラウドファンディングサイトの「JAPANKURU」とつながりがあったことを機に、火災が起きた日の午前中から始動しました。

「失って気がつく歴史の大切さも、ある。ネガティブに捉えるだけではなく、この事態をポジティブに変えていきたいと思っています」

地域起こしのイベントや国際交流などを実施している大学生や高校生、若手経営者などにも活動の輪が広がっています。オフラインの募金活動やイベントなども構想しているそうです。

海外からの支援も

時事通信

集まった支援金は、那覇市や公園を管理する沖縄美ら島財団に寄付をする予定です。

当初設定されていた目標金額は30万円でしたが、たった1日で100万円以上が集まりました。

海外からの寄付も可能であるため、「加油！！首理城！！」といった中国語や英語のコメントも集まっています。照屋さんはこう語ります。

「海外や県外者からの支援も多く集まっています。日本全国、世界中から応援の声が届いているのは、嬉しいです」

SNSでは助け合いの精神を意味する「#ゆいまーる」で拡散をしているといいます。

「ゆいまーる精神が世界中に広がっているなと感じています。みんなの力で、首里城を復興することができれば」

クラウドファンディングのサイトはこちらから。

なお、寄付をする際のプラットフォーム利用料は無料ですが、クレジットカード会社の決済手数料（3.5％）が発生します。

また、クラウドファンディング以外にも、支援の窓口は広がっています。

那覇市は市役所本庁（1階総合案内）や各支所（真和志支所、首里支所、小禄支所）に募金箱を設置。

今後、沖縄県や那覇市が義援金の口座の開設準備を進めるほか、県内マスコミ各社が「県民募金」の取り組みも始める予定です。