先端恐怖症、集合体恐怖症……人によって違う「こわいもの」について描いた漫画がネット上で話題。

    先端恐怖症・集合体恐怖症……さまざまなことに恐怖を感じる人の体験談を描いた漫画が、Twitter上で注目を集めています。

    先端恐怖症、集合体恐怖症……「こわい」と感じるものって人それぞれですよね。

    生活の中で、自分が特定のものに恐怖を感じることを「周りに理解されない……」と苦しんでいる方もいるのではないでしょうか?

    そんな思いを描いた、ある漫画がTwitterで話題になっています。

    まず紹介されているのは、先端恐怖症です。

    生活の中でも、こんな苦労があります。

    集合体恐怖症の人も、日々色々な恐怖と隣あっています。

    その恐怖は例えば、こんな感覚。

    「○○が怖いって話を聞くのが好き。こういう話聞いていると、他人の感覚って絶対分からない、共有できないんだと思う」

    というコメントと共に投稿されたのは、先端恐怖症と集合体恐怖症の体験談について紹介した漫画です。

    投稿は、4千以上リツイート、1万2千以上いいねを集め(9月11日現在)話題となりました。

    リプ欄には様々な恐怖症をもつ人からの体験談が多く寄せられています。

    BuzzFeed Japanは、作者のさざなみさんを取材しました。

    さざなみさんは、4歳と1歳の姉妹を育てているイラストレーターです。普段から、育児をはじめとする様々な題材のエッセイ漫画を描いています。

    自身が先端恐怖症だったことから、以前より「他の人は何が怖いんだろう」と関心があったというさざなみさんは、「恐怖症についての漫画を描いてみたら、同じような感覚を持つ人の体験談を聞けるかもしれない」という考えから、この漫画を描いたといいます。

    「『実はこんなものが怖いんだよ』と教えてもらうと、全く違う世界の見方を教えてもらったような気持ちになります。具体例から状況を切り分けて、恐怖の根源を推理する作業も楽しいです」

    恐怖症は、「ただのわがままや気のせいだと思われがち」……

    これまでも、先端恐怖症が理解されないことで、生活の中で様々な困ったことがあったといいます。


    「私の場合、ひどい時は(スーパーなどにある)陳列棚の金属棒を意識するだけで、身がすくんで買い物が続けられないのですが、恐怖症はアレルギーと同じで、ただのわがままや気のせいだと思われがちです。体調によって強く出る時と平気な時があるのでなおさらです」

    この作品を読んだ人に対して、さざなみさんはこんなメッセージを伝えます。


    「世の中にはいろんな感じ方をする人がいるんだということを感じてほしいです。共感できないとしても、他者の訴えを否定したり軽んじたりすることがないように、私も気をつけていきたいと思います」

    さざなみさんはTwitterでの反響を受けて、次のように答えます。

    

「世の中には、様々な恐怖症が名付けられ認知されていることを知り、驚きました。そして一見マイナーに思われる訴えについても、リプライが多く集まるにつれて、共感する方が出ていらっしゃって……。そこで交流が生まれたりするのを目にして、ほっこりします」

    なかなか人には理解されづらいですが、何に恐怖を感じるか、その種類や症状は千差万別なことがわかります。違いを認め合い、寄り添える社会になるといいですね。