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あの日、車の中で父と話したこと。漫画家の幼い頃の記憶にジーンとする……

どこか懐かしい、車好きの男の子のお父さんとのほっこりする会話が、ネット上で注目を集めています。

大人になると忘れてしまう、幼い頃のふとした日常の思い出。

すっかり忘れていたけれど、ふとした拍子に昔の記憶が蘇るなんてことありませんか?

他愛のない、でも、かけがいのない思い出を残す漫画家さんがいます。Twitter上で注目を集めている漫画とは……?

描かれているのは幼い主人公と車に詳しい父との会話です。

漫画は「僕も車が好きになりました、持ってないけど😊」という後日談のツイートで締められています。

リプ欄には「私の父もそうだった!」「素敵なお父さんですね」など、思い出に共感する声や作品への感想が寄せられています。

BuzzFeed Newsは漫画家の仲曽良ハミさんを取材しました。

仲曽良さんは普段から子どもの頃の思い出を題材にした漫画を描いていて、cakesでは自身の思い出エッセイマンガ「ハミ出る思い」を連載しています。

作品を「記憶を元に作ることが多い」という仲曽良さんは、「日々の行動を『子どもの頃は(どうだったか)?』と思い返すこと」で着想を得ているのだといいます。

「常に当時と現在を行ったりきたりしている感じです。あとは、当時のアルバムや文集とか見たり、当時の友人と話したり、通学路やよく遊んだ場所を歩いてみたりしてみます」

「なぜか記憶に残っている誰かとのやりとり」を思い出すきっかけに。

古い車が好きだという仲曽良さん。今回の作品は、その理由を考えていた時に、父親とよく車の話をしていた記憶を思い出したことで生まれました。

父親がどんな思いで「今はお前と遊んでいる方が楽しいかな」と言ったのか、今でもわかりません。

ただ、この記憶について「『父親になるといろんな優先順位が変わるものなのかな?』と思いました。僕は父という立場ではないので真相はわかりませんが」と仲曽良さんは振り返ります。

「あの頃カッコいいと思った車が今も好きなんだなと思いました。今は車は持っていませんが、いつか憧れの車を購入したいです」

また、仲曽良さんは読者に向けて、「感じ方は色々あると思いますが、『なぜか記憶に残っている誰かとのやりとり』を読んでいただいた方にも思い出していただければ嬉しいです」とメッセージを送りました。