Z世代の若者たちが、「社会に出て働くことの大変さ」を訴えた動画が、多くの人の関心を集めています。
新卒よりアルバイトのほうが稼げると話すのは、大学で経営学を学んだというアリソンさん。
「今、レストランの仕事に向かっているところ。私は経営学の学位を持っている。その学位をとるのに、8万ドル(約1200万円)の借金をした」
アリソンさんは、就職活動をしているものの、新卒の給料に満足できないといいます。
「でも私は、まだレストランで巻き寿司を作っている。ここ何週間も、マーケティングの仕事に応募しているんだけど、給料がレストランの仕事より安いの。バカげている」
「新卒の私は、年収が15万ドル(2250万円)や20万ドル(3000万円)にのぼるような仕事には就けない。私には経験がない、学位しかない」
学位をとったとしても、必ずしもキャリアが開けるわけではないという現状に、アリソンさんは思いのたけをぶちまけました。
「みんな、『学位をとれ』と言ってくる。でも、学位に加えて、就業経験がどれほど大事か、誰も教えてくれない。学位をとることが経験を積むことだと思っていたのに…!」
もうひとり、TikTokで話題となったブリエルさんは、新卒の仕事に就いているそう。
職場の近くに住む金銭的余裕がないため、郊外に住んでいるというブリエルさんは、7時半に家を出て夕方6時すぎに帰宅する生活を続けているといいます。
「何もする時間がない。ただシャワーを浴びて寝るだけ。自炊する時間もなければ、運動する時間もない。9時5時の仕事のスケジュールはおかしい」
ブリエルさんは、仕事をしていると、プライベートを楽しむ余裕がないと、泣きながらに語りました。
「どうやって友だち付き合いするの?どうやってデートするの?何をする時間もない。もうクタクタだよ」
ブリエルさんの動画は、ネットで大きな議論を呼びました。
一部の人々からは、「生ぬるいことを言うな」といった批判が寄せられました。
💬「通勤しなきゃいけない??ご飯を作らないといけない??運動する時間もエネルギーもない??リモート勤務じゃなくてオフィスに出社している??9時5時で働かなきゃいけない???…で、それがなんだって????」
💬「9時5時?そんなのかわいいもんよ。私は月曜から土曜まで、10〜11時間働いているけど、それでも友達に会ったり、運動したり、教会に行ったり、車をいじったりしている」
一方、ブリエルさんの悲痛な叫びに共感する声もあがっています。
💬「私も、9時5時の仕事に就いたときはしんどかった。これが人生だなんて信じられなかった」
💬「あなたはひとりじゃない。1日はマジであっという間にすぎていくし、そんなのひどいよね。だから週休3日制を導入しなきゃいけないと思う」
週40時間労働は、専業主婦があたり前だった頃にしか機能しない制度だと主張する人もいました。
💬「週40時間労働は、主婦が家事をこなすことを前提として作られた制度。今は共働きがふつうだから、この制度はうまくいかなくなっている。週40時間働けば、何をする時間もなくなるから」