11月6日、オーストラリアで開催された競馬メルボルン・カップ。
スタートから100メートルもいかないところで負傷した馬、ザ・クリフスオブモハーが、その後安楽死処分となったことが分かった。この大会は、「国全体が止まってしまうレース」と呼ばれるほどの人気を博している。
動物愛護団体のRSPCAや豪紙ヘラルド・サンなどによると、ザ・クリフスオブモハーは右肩を骨折し、レーストラック上で安楽死させられたという。
ザ・クリフスオブモハーは5歳で、直前のコーフィールド・カップでは好成績を収めていた。なお、今回の事故で騎手のムーアにケガはなかった。
豪ビクトリア州の競馬統括団体レーシング・ビクトリアのインテグリティ・サービス本部長であるジェイミー・スティア氏は、レース終了後1時間も経たずに発表された声明文の中で、次のように述べた。「悲しいお知らせです。フレミントンで行われたメルボルン・カップでレース中に右肩を骨折したザ・クリフスオブモハーは、人道的な判断により、安楽死させられました」。
「獣医がすぐにザ・クリフスオブモハーの治療に当たりましたが、受けたケガの状態では助けることができませんでした」
スティア氏はさらに、「大変まれな、運の悪い出来事でした。ビクトリア州は世界の競馬の中でも屈指の安全性を誇っています」と続けた。