レース中に負傷した馬 その場で安楽死処分に

    英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)によると、2013年以降、競馬で死んだ馬は今回で6頭目。

    11月6日、オーストラリアで開催された競馬メルボルン・カップ。

    スタートから100メートルもいかないところで負傷した馬、ザ・クリフスオブモハーが、その後安楽死処分となったことが分かった。この大会は、「国全体が止まってしまうレース」と呼ばれるほどの人気を博している。

    動物愛護団体のRSPCAや豪紙ヘラルド・サンなどによると、ザ・クリフスオブモハーは右肩を骨折し、レーストラック上で安楽死させられたという。

    ザ・クリフスオブモハーは5歳で、直前のコーフィールド・カップでは好成績を収めていた。なお、今回の事故で騎手のムーアにケガはなかった。

    We’re hearing The Cliffsofmoher suffered a fractured right shoulder and was euthanised in track. More to come once we have further info. #melbournecup2018

    RSPCAオーストラリアのツイート。「ザ・クリフスオブモハーが右肩を骨折し、馬場で安楽死させられたとのことです。詳細がわかり次第お伝えします」

    豪ビクトリア州の競馬統括団体レーシング・ビクトリアのインテグリティ・サービス本部長であるジェイミー・スティア氏は、レース終了後1時間も経たずに発表された声明文の中で、次のように述べた。「悲しいお知らせです。フレミントンで行われたメルボルン・カップでレース中に右肩を骨折したザ・クリフスオブモハーは、人道的な判断により、安楽死させられました」。

    「獣医がすぐにザ・クリフスオブモハーの治療に当たりましたが、受けたケガの状態では助けることができませんでした」

    スティア氏はさらに、「大変まれな、運の悪い出来事でした。ビクトリア州は世界の競馬の中でも屈指の安全性を誇っています」と続けた。

    Tarps still up on the track. Trainers still working on Cliffsofmoher. Shocking injury, feel for those involved. #MelbourneCup https://t.co/Yu6q5bBuSE

    地元テレビ局のスポーツ・レポーター、ジェス・ケンプ氏は、「馬場にはまだシートがかかり、調教師がクリフスオブモハーの治療にあたっている。ショッキングなケガだ。関係者に同情する」とツイートした。

    オーストラリア人の中には、ソーシャルメディアで「#nuptothecup」(カップにノーと言おう)というハッシュタグを使い、メルボルン・カップの祝賀を拒否した人たちもいた。


    この記事は英語から翻訳・編集しました。
    翻訳:松丸さとみ / 編集:BuzzFeed Japan