【新発見】ネコは人間の目線で隠されたエサの場所がわかると判明

    犬以外に「これ」をすると分かっているのは、猫だけ。

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    ある研究で、猫は人間の目線を理解でき、それに従えるということが初めて分かった。これまで、この能力が観察された動物は犬だけだった。

    ハンガリーの首都ブタペストにあるエトヴェシュ・ロラーンド大学(ETE)で、飼い猫を対象にした実験が行われた。猫が人間の視線を「何かしらの指示を意味するヒント」として捉え、人間が見ている場所に深い意味がある可能性があると理解できるかをテストしたのだ。

    アイコンタクトを持ち、その後に目線を使って場所を示したり、特定の口調を使って何かを暗示したりという行為は、「明示的行為」と呼ばれている。

    明示的行為を読み取る能力は、この実験においてこれまで飼い犬だけに観察されてきた。飼い主の目線が示す、言語的ではない手がかりに依存しているという意味では、飼い犬の振る舞いは人間の子供とよく似ているという。

    ELTEは、猫にとって「見知らぬ人」となる人物を実験実施者にして、飼い猫41匹にテストを実施した。当初、実験に参加させる猫は85匹いたのだが、うち44匹はテストに全く興味を示さないか、途中で飽きてしまったという。

    実験実施者は、それぞれの猫に対し24回以上にわたり、餌を隠した場所を目線で示した。

    調査員によると、隠された餌を見つけるために人間の視線が与えるヒントを猫が理解する成功率は70%だったという。

    ニュージーランドのオークランド大学で知能と認知を研究しているアレクサンダー・テイラー博士はBuzzFeed Newsに対し、この実験結果に驚いたと話す。

    「本当にワクワクします。というのも、猫が本当に人間のボディランゲージに関心を示しているということを、初めて示した一歩ですから」と述べている。

    猫の成功率は、実験実施者が使う目線の種類によって変化することはなかった。一瞬の目線であれ、何度も繰り返す動的な目線であれ、猫を正しい方向に導いたようだった。

    声での指示については、成功率に影響することはなかったようだ。犬の場合は、音声の指示があると反応が良くなるようだという。

    猫の認知力に関する研究は、犬や馬のような他のペットや家畜に比べ比較的あまりなされてこなかった。しかしある調査からは、猫は、指し示すジェスチャーを理解でき、飼い主の声を認識できることも分かっている。

    テイラー博士は、これまで他の動物と比べ猫があまり研究されてこなかった理由として、猫に協力してもらうのが難しいからと説明している。

    「猫が途中で実験をやめてしまう率については、伝説的な話をいくつか聞いたことがあります。基本的に、色々なタスクをやってもらおうと数ヶ月間かけて懸命に猫を訓練してきたのに、ちょっと実験を調整しただけで、猫が突然やりたがらくなってしまい、実験が続けられなくなってしまった、という内容です」と博士は話した。

    「本当に、(ELTE研究の)実験著者は褒められるべきですよ。間違いなく、とても時間がかかる大変な作業なんですから」

    テイラー博士は、猫のこうした行動が、猫の生涯で体得されていくものなのか、それとも人間のペットとなった1万年に及ぶ年月で進化した特徴なのかについて理解することが今後の課題だと述べた。

    「素晴らしいことになりますよ。というのも、これはつまり猫たちを使った超楽しい実験がこれからたくさん待ち受けているということですから。なので猫と遊ぶために行列を作る人がたくさん出てくるでしょうね。その実験、私もぜひやりたいと思います」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:松丸さとみ / 編集:BuzzFeed Japan