オーディション番組「I-LAND」でデビューした7人組のK-POPアイドルグループ、ENHYPEN(エンハイプン)。
そんな彼らが、4月26日、セカンドアルバム『Border: Carnival』をリリースした。
昨年11月に『Border: Day One』でデビューしたENHYPENは、韓国で瞬く間にトップアイドルの座に君臨。絶大な人気を誇る注目のアイドルグループだ。
7月6日には、日本デビューシングル「BORDER : 儚い」がリリースする。
本日は #ENHYPEN 2nd Mini Album #BORDER_CARNIVAL 最後のオンライン電話イベントでした😢 今回の活動でも、たくさんのENGENEのみなさんにお会いできて、とても楽しい幸せな時間になりました💗💗 次は日本デビューでお会いしましょう👼🏻💞 #ENHYPEN日本デビューまであと37日⏳💖
昨年11月、BuzzFeedはデビュー直後のメンバーにインタビューをしていた。
7人は「自分たちの音楽が人々をつなぐきっかけになってほしい」という共通の願いを持っていた。

ソンフン「人と人、世界と世界をつなぎたい」
ソヌ「ENHYPENとしての自分の目標は、デビューアルバムでいいスタートを切り、記録をいくつも打ち立てていくこと」
ニキ「デビューアルバムを成功させてから、さらに高い目標を常に目指していきたい」

これらの目標は既に達成され、ENHYPENはさらにその上をいっている、と言って差し支えない。
『Border: Day One』は、昨年デビューしたK-POPアイドルグループが出した多くのアルバムの中で最高の売上を記録。
デビューから2カ月も経っていない今年1月には、韓国の音楽授賞式「ゴールデンディスクアワード」で新人賞を受賞した。
ジェイは4月26日に行われたメディア向けイベントで「こんなに早く新人賞をもらえるとは想像もしませんでした」と打ち明けた。
これを糧にさらに努力し、もっと多くの人に自分たちの音楽を聞いてもらおうという気持ちになったという。

7人のメンバーにとって、この数カ月は今後の人生を左右する極めて重要な日々だった。もちろん、今回のアルバムにも彼らの努力が詰まっている。
「今回のアルバム『Border: Carnival』のおかげで、グループが大きく成長できたと感じています」とBuzzFeed Newsのメール取材に対し、最年長のヒスンは語った。
「アーティストとしての日々に早く慣れ、絶えず進化を続け、他の誰とも違う自分たちらしいグループとして応援してもらえるようになりたい」と続けた。
ENHYPENは2作目がリリースされる前から、「新人賞」の称号にふさわしいことを証明してみせた。
セカンドアルバムの『Border: Carnival』は、前作の予約注文数を上回る45万枚超の予約がつき、ビルボード・ワールド・アルバムチャートで9位に初登場した。
グループにとって初のトップ10入りだ。
以前、メンバーのソヌは自身の今年の目標として、音楽番組の人気投票でENHYPEN初の1位を勝ち取り、メンバーとお祝いのセルフィーを撮りたいと話していた。
その1週間後、この目標も達成している。

こうして彗星のように現れたENHYPEN。早くに手にした成功だからこそ、不安もある。『Border: Carnival』のリード曲「Drunk-Dazed」はそんな側面を掘り下げていく。
この曲で歌われているのは「新しい世界に適応していくときの混沌とした感情です」とヒスンは説明する。
詞の中では、メンバーが人生で新たに手にした「カーニバル」を、美しさ、まばゆさ、怖さ、制御不能な感覚を等しく内包するものとして描く。
ネオンの光の下で繰り広げられるMVはどこか現実離れした世界で、振り付けは力強く、時に無意識のうちに引き付けられるほど完璧にシンクロする。
ジェイクは同曲の振り付けについて、「ものすごく練習しました」とBuzzFeed Newsの取材に答える。
「『今日はかなり頑張ったな』と思ってふと時計を見ると、10時間も練習していたと気づいてすごく驚いたことがありました」
「振り返ってみると、それほど時間が経ってるのにも気づかなかったのは、この振り付けが自分たちにしっくりきていて、とても楽しんで踊っていた証かなと思います」
だが「Drunk-Dazed」が見せるのは、『Border: Carnival』というストーリー全体の一面にすぎない。アルバムが織りなすストーリーは、リリース前に発表された対照的な3バージョンのティザー画像にも映し出されている。
「3つの写真のコンセプトは、ENHYPENがこの数カ月で歩んできた道のりの各段階を表しています」とソンフンは説明する。
段階はそれぞれ異なっていて、新たな世界へ招かれて足を踏み入れるところから、「新しい環境のルールに対する戸惑い」へと至る。
「ビジュアルコンセプトもそうですが、アルバムの楽曲は新しい世界での体験と、それに伴う戸惑いや喜びについても歌っています。複数のコンセプトがあったほうがより面白くなりますよね」

ビジュアル面でも音楽面でもコンセプトにバリエーションがあるため、聞く側の体験はより面白くなる。
加えて、歌っているメンバーたちの心情にもあらゆる面から触れることができる。
5曲目の「Mixed Up」では、人の目にさらされる生活の厳しい側面と向き合っている。
洗練された妖艶なナンバー「Fever」では、追い求めるほどに悩ましい、強い願望を表現している。
ソヌはBuzzFeedNewsの取材に対し、自身が好きなのは「Not For Sale」の明るく軽やかでポップなサウンドだと答えている。
「値段をつける売り物として愛をとらえた曲を表現するのは新鮮です。特にメロディと詞に惹かれます]
「ENGENE(エンジン。ファンのこと)にも共感してもらえると思います。Z世代の考え方やものの見方を歌っているので」
現時点ではメンバー自身が詞を手がけたわけではないが、それでもデビューアルバムと同様、本作の各曲も自分たちを重ね合わせているかのような、極めてパーソナルな印象を受ける。
ヒスンはこれまでも楽曲制作には個人的に関心があると公言してきたし、ジェイクは先日のショーケースイベントでメンバー全員が曲づくりに挑戦してきたと明かしている。
アルバムの制作過程は、「その意味でもとても大きな学びの機会だった」とジェイクは言う。
この半年間、メンバーが力を注いできたのは、曲づくりの練習やダンスに磨きをかけることだけではない。7人がチームとしてどう活動していくかを学んできたのだ。
彼らがENHYPENとしてデビューしたのは、オーディション番組『I-Land』の最終回で最終的に7人が選ばれてからわずか6週間後のことだ。
この数カ月で仲間のどんな面を学んだかとたずねると、ジェイは他のメンバーについては、「今も気が抜けない」と告白する。
「メンバーのみんなは時々思いがけない方向へ行ったりします。お互いに容赦なく率直に話しますよ。だから好きなんです!」
リーダーを務める17歳のジョンウォンはデビュー以来の半年で、チームを率いるとはどういうことなのかを学んできた、という。悩んだときは、先輩である音楽グループ「BTS」のリーダー、RMからアドバイスをもらったと明かした。

「RMさんは、『リーダーは前にいて引っ張るのではなく、後ろから押してあげるもの』と言ってくれました」
BuzzFeed Newsの取材でも、ジョンウォンはこの点を詳しく話してくれた。
真のリーダーシップとは「自分一人でチームを引っ張っていくだけではない」と学んだという。
「メンバーのみんなが僕のリードについてきてくれて、僕をリーダーとして支えてくれることにいつも感謝しています」
「世界中のファンの声援を聞きながら、その目の前でパフォーマンスする喜びを感じたい」
今後に目を向けると、メンバーが楽しみにしているのはやはり世界各地のステージでパフォーマンスを披露し、ファンに直接会うことだ。
2月に行われた初のファンミーティングでは、その感覚を少し味わえたという。
「観客の前で歌うことによって受け取るエネルギーは、オンラインのステージとは全く違うとみんなが感じた」とジョンウォンは明かした。
ジョンウォンは今回の取材で次のように語る。
「失敗しないようにしようと考えるよりも、ステージにいる瞬間をもっと楽しもうと意識しています」
「ベストを尽くして、パフォーマンスのスキルをもっと上達させようと努めています。ライブでの歌唱力を上げることも含めてですね」
ニキが一番楽しみにしているのは「もちろん、観客席がファンのみんなでいっぱいになったステージで歌うこと」だという。
「世界中のファンの声援を聞きながら、その目の前でパフォーマンスする喜びを感じたいです」
「みんなのエネルギーを感じられるはずです」
そんな瞬間を味わえる日が必ずやってくる、とニキは約束してくれた。
ENHYPENのインタビューはこちらから👇
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翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan