• bf4girls badge

セルライトを憎む私が、セルライトを愛そうとした努力とその結果

セルライトは「ノーマル」なんですよ。

あなたにもセルライトがあるのなら、98%の女性の1人ということ。つまり、おめでとう!あなたはめっちゃ「ノーマル」ってことです。

でも今の世の中、雑誌は「ちょっと!あなたの体ってサイアク!」って毎日訴えてくる。まったく「ノーマル」な気がしないですよね。

みんな知っておいて。「ダメなお尻」なんてこの世に存在しない。お尻はみんないいお尻。

しかもアメリカのメイヨー・クリニックのような有名医療機関がセルライトを「病気」で「恥ずかしい」なんて書いた日には、まったくもって助けになんてなりません。

特定の体脂肪はダメな脂肪、と私たちは思い込まされています。

YouTubeでこの動画を見る

youtube.com

「セルライトは恥ずかしいもの」という「セルライト・シェイミング」を常に受けています……周りの人からも、自分からも。

大人になってからずっとセルライトと共に人生を歩んできた者として私は、思い切って、セルライトを愛せるようになるという使命を果たすことにしました。

大人になってからほぼいつも、私はロングスカートやパンツ、長袖の下に体を隠し続けてきました。たとえそのせいで、真夏の暑い時にめちゃくちゃ汗をかくことになっても。

不自然に修正された女性の写真を見せられ続け、ボディ・シェイミング(体型の侮辱)にずっとさらされ続けてきたから、私の人生はここまでひどくなっちゃったんです。

それから、服のサイズもサイズ6からサイズ16(日本の9号から19号に相当)にいろいろ変化してきました。

けど…びっくり!体重が減ってもセルライトはなくなりません。

でも最近、気づいたことがありました。セルライトを隠すことは、単に「女性は自分の体を恥じるべき」という考え方を助長するだけだって。

なので、「もうどうにでもなれっ💢」って言って、私にとってもっとも恐ろしいことに直面することにしました。

つまり、世間の皆さんに思い切りセルライトを見せること。以下は、その記録です。

「セルライト見せ」の初日はめちゃくちゃつらかった。仕事にはこの洋服を着て行ったのですが、太ももを見下ろすたびに、涙腺が崩壊しそうになりました。

でもこの日の夜、あるファッション・パーティに行きました。部屋いっぱいの人、しかも一般的にはセルライトをダメなものだと捉えている人たちに向かって、私のセルライトを見せびらかしたわけなのですが、不思議と、まるでファッション業界全体に向かって「中指を立てている」ような気がして、気分がものすごく上がっちゃった。

翌日、週末の超混雑したショッピングモールを──人生で初めて──短パンで歩くことにしました。

でもお店の中で不安発作を起こしちゃった。そしてその後、むちゃくちゃ腹が立ったし、敗北感を抱きました。

だってもしかしたら、この経験を終えるまでに、自分を愛することを学べない可能性がとっても大きいということだから。

この2枚の写真は当初、光の当たり方の違いでセルライトがまったく別物に見えるってことを見せるために撮りました。

でも正直言って、この写真から、午前と午後の感情の変化がむちゃくちゃ分かります。

自分のセルライトを受け入れられる気分になる(たとえそれがたった1分か2分でも)たびに、鏡の中に自分の太ももが一瞬映って、すぐにまた、不快で、こんなにさらけ出してしまったという不安な気持ちに戻ってしまいました。

セルライトはまた、光によっても見え方がまったく違います。この時間には、あまりにも「丸見え」。

ショッピング・モールでのつらい1日の後、もうやめたいと思いました。そこで、なぜこんなことをしてるんだっけ、と時間を取って改めて考えてみました。

それで、このプロジェクトそのものは、私よりももっと大きな存在であることに気づきました。

98%の女性が抱えているにも関わらず非難されているセルライトを、ノーマルなものにするということでした。なので、ここでやめるわけにはいきませんでした。

代わりに、さらに一歩進めて、私が世界でもっとも忌み嫌うアクティビティ──人前でのランニング──をすることにしました。

顔がめちゃくちゃ赤くなるし、太ももはぶつかり合って何度かパチパチと音を立てちゃうし(いやでも正直、私設応援団みたいで嬉しいけど笑)。でも走り終わる頃には、なんだか素晴らしいことが起こりました。もうどうでもよくなっちゃったの。

実は、こんなに長い間、自分の体を自分がどう感じるかについて、他の人に決定権を握らせていたんだって考えたら腹が立ってきました。

知らない人たちの横を水着でウロウロ歩くのが微妙じゃないわけはないんだけど、でも、セルライトをまったく気にしないでいられるって、むっちゃ快感でしたよ。

私はまだ、「自分を愛する」という道を歩み始めたばかり。

🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️🧚‍♀️

昨日も、きょうも、これからも。ずっと付き合う「からだ」のことだから、みんなで悩みを分け合えたら、毎日がもっと楽しくなるかもしれない。

明日もがんばる私たちへ。BuzzFeed Japanでは性や健康について考え、「男らしさ」や「女らしさ」を超えて、自分らしく生きる人を応援するコンテンツを届けていきます。

10月1日から10月11日の国際ガールズ・デー(International Day of the Girl Child)まで、こちらのページで特集を実施します。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:松丸さとみ / 編集:BuzzFeed Japan