「学校の子どもを撃とう」ラスベガスに掲げられた射撃場の屋外広告が書き換えられる

    看板を塗り替えたゲリラアート集団はアメリカ政府がNRA(全米ライフル協会)の顔色ばかりを伺っていることを受けての行動だと明かしている。

    ラスベガスにある銃射撃場の屋外広告が、木曜の早朝、ゲリラアート団体に乗っ取られた。射撃用機関銃の写真を大きく打ち出したその広告は、コピーを「学校の子供をたった29ドルで撃とう」に変えられていた。

    看板は屋内射撃練習場「バトルフィールド・ベガス」のもので、もともとのコピーは「.50キャリバー(50口径の重機関銃)をたった29ドルで撃とう」というもの。広告を改変した団体のIndeclineは、射撃場の電話番号の上にも「命を守り、法律を変えよう」という言葉を貼り付けた。

    この抗議運動は、アメリカが頑なに持ち続ける銃文化、そしてアメリカ政府がNRA(全米ライフル協会)の顔色を伺うばかりで銃乱射事件の被害者を気遣う様子を見せないことへの抗議行動だと、BuzzFeed Newsの取材に対してIndeclineは語っている。

    その屋外広告が設置されているのは、高速道路インターステート15とラスベガス・ストリップ地域にほど近い場所だ。トランプ・インターナショナル・ホテルにも近く、マンダレイ・ベイ・リゾートからも3マイルほどの距離。マンダレイ・ベイ・リゾートは昨年10月に米国史上最悪の銃乱射事件が起こった事件現場となっており、32階から、カントリー・ミュージック・フェスティバルの会場に向けて男がライフルを発砲し、58人が死亡した。

    午前9時までに看板はきれいに拭き取られた。この件に関して警察は調査を行なっている。

    「塗り替えられた看板は、取り下げられた」

    軍隊用重機関銃等の350種類の異なる武器の所有を誇るバトルフィールド・ベガスはBuzzFeed Newsに対して、この件へのコメントはしないと述べた。

    看板を作成したラマー・アドバタイジング社は、「当局の要請により、即座に看板を取り除いた」ことを認めた。

    ラマー・アドバタイジング社のコミュニケーション・ディレクター、リー・マクアルピン氏は、「捜査機関に協力している」と話している。

    Indeclineのビデオでは、暗闇の中で全身黒い布をかった二人の人物が、「.50キャリバー」の上に「学校の子供」と貼り付ける一部始終が収められている。

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    この記事は英語から翻訳されました。翻訳:フェリックス清香 / 編集:BuzzFeed Japan

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