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【仏大統領選】決選投票は棄権する。フランスの若者たちがそう話す理由とは

「棄権してもどうにもなりませんが、投票しても何にもなりません」

4月23日フランス大統領選挙の日の夜。21歳のLouise Guleyは、パリ中心部のバスティーユ広場で何百人もの若者たちとともにデモに参加した。Guleyは反資本主義新党のフィリップ・プトゥに投票した。5月7日の決選投票は棄権するつもりだという。

「どんな結果になっても喜べない気がしています」。GuleyはBuzzFeed Newsにこう語った。「棄権してもどうにもなりませんが、投票したところで何にもなりません」

仏大統領選の第1回投票の結果、元銀行員でEU賛成派のエマニュエル・マクロンと、極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペンの2人が決選投票に進んだ。この結果を目の当たりにした若い左派の有権者たちの多くは、自分たちを代弁する候補者はもはや残っていないと感じた。その結果、抗議活動をし、決選投票は棄権した方がましだと思っている。

左派の若者たちから多くの支持を集めていたのが、左翼党のジャンリュック・メランションだ。彼らは、極左のメランションの経済政策は、マクロンよりもルペンの経済政策に近いと感じているからだ。決選投票では棄権せずルペンに投票するつもりだというメランション支持者も少なからずいる。

ある調査によると、メランションの支持者の4割が決選投票を棄権するという。ルペンとマクロンのどちらかを選べないからだ。「メランション支持者の多くは、7日の決選投票を棄権すると言っています。一方で、フィヨンの支持者のうち棄権する人は28%、ハモン支持者では19%です」と語るのはKantor Public Franceでリサーチ・マネージャーをしているCécile Lacroix-Lanoëだ。

マクロンには選挙戦に勝ったとしても課題が待ち受けているとLacroix-Lanoëは語る。「棄権と白票が割合が高かったり、投票率が不十分な場合、彼は自身の正当性を主張し、議会の過半数の支持を得るようにしなければならない」という。

ルペンの場合は、2週間という限られた時間で、最初の投票で彼女に投票しなかった人たちを、取り込めるかどうかが課題だ。

マクロンは現在、ほとんどの調査でルペンを20ポイント以上リードしている。メランション支持者の半数はマクロンに投票するとみられている。第1回目の投票を正確に予測した調査会社は、決選投票の数字についても自信を見せる。

「フィヨンとハモンに投票した人たちはルペンに投票するでしょう。ルペンの勝負はメランション支持者の票を自分のところに持ってこれるかで決まると思います」OpinionWayのBruno JeanbartはBuzzFeed Newsにこう語った。

「左派からみると、ルペンはファシストなのです。左派はファシストには投票しません。決勝とは一人の候補者を排除するようになっているものです。第一ラウンドでは選択し、第二ラウンドでは排除するのです」

それでも、多くの専門家は左派の多くが棄権することに懸念を示している。左派の有権者が棄権すると、2候補の間の差が縮まるからだ。第1回目の投票から一夜明けた4月24日のル・モンド紙の社説は、マクロンにヒラリー・クリントンと同じ間違いを犯さないように呼びかけた。

米大統領選でも、左派の多くがバーニー・サンダーズ候補に流れ、トランプ大統領との票差を縮める結果になったからだ。

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左派の全員が棄権が最良の選択肢だと考えているわけではない。しかし、決選投票にどう対応するのがベストなのか考え続けている。

フランス南部、マルセイユの23歳、Antoine Figliもメンシェロンに投票した一人だ。 Figliは棄権を真剣に考えているという。「多くの人が棄権を考えています。実際に棄権する人は少なくないと思っています。誰もが『最もまし』な候補に投票しなくてはいけない状況にうんざりしているからです」

Figliは票を投じるならマクロンに投じる、と言うが、マクロンは「貧しい人や労働者全般にとっては最悪の結果をもたらす」と話す。ルペンはフランスのドナルド・トランプです。ルペンの勝利を恐れる気持ちはあります。でも、ルペンを大統領にしないだけのためにマクロンに投票しなくてはいけない現実には腹がたちます」

「ルペンが当選する可能性はかなりあると思います。私が投票に行くとしたら、彼女を大統領にしたくないから。それだけが理由です」

この記事は英語から翻訳・編集されました。

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Ryan Broderick is a reporter for BuzzFeed News and is based in London.

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Alberto Nardelli is Europe editor for BuzzFeed News and is based in London.

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