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どんなふうに「見える」か試してみて! 視覚障害者の夏フェスの楽しみ方

写真をスライドして、視覚障害がある人たちの「見え方」を体験しよう。

「私にとって、夏といえば音楽フェスです」と、27歳のカースティ・ジェームズは言う。彼女は、登録視覚障害者で、音楽フェスティバルの熱烈なファンだ。これまでに、グラストンベリー・フェスティバル、ブームタウン・フェア、ノズストック:ザ・ヒドゥン・バレーに参加したことがある。

目が見えないのに、ぬかるんだ野原で人混みのなかにいるのは、必ずしも容易なことではない。それでも、フェス独特の雰囲気に浸れることを考えれば構わないとカースティは語る。「最高なのは、誰もが友好的で幸せそうにしていることです。ぶつかっても気にしなかったり、気づかなかったりで、踊り続けています」

「普段は盲導犬のバスを連れて歩き回りますが、フェスはやはり盲導犬向きの場所ではありません。夜間や、私にはどこも平らに見えるけれどでこぼこの地面のときは、友人や夫のトムに案内役をしてもらっています」

カースティは、シュタルガルト病(若年性黄斑変性症)とシャルルボネ症候群を患い、両目の中心視野と、左上の一部周辺視野の視力が完全に失われている。奥行きを知覚できず、顔や細かい部分を見ることができない。

だがフェスのシーズン中は、恵まれない境遇だとは感じない。ステージを見ることはできないが、何が起きているのか、演奏者が何を着ているのか、誰かが説明してくれる。「観衆は染みのように見えて、男性か女性か区別できません。でも、そんなことは重要ではないんです。ただ自分がいる場所に集中して目を閉じ、音楽を感じて踊ります。以前はステージが見えないのが気になったけれど、今はステージ上のパフォーマンスのためではなく、音楽のためにその場にいるのだと気づきました」

別のフェスファン、ニッキー・ケリー(32歳)は、2007年に視力を失い、視神経萎縮と重度の円錐角膜と診断された。これまでに、フュージョン・フェスティバル、パーティー・イン・ザ・パーク、グラストンベリー・フェスティバルなど、多くのフェスティバルやコンサートに出かけた。今年は初めて、英国王立視覚障害者協会(RNIB)を代表して参加した。

「多くの場合、私の目が見えないことが他のフェスファンに気づかれることはありません。人混みのなかを移動するときには用心が必要です。行くときにはいつも、友人に移動の手助けをしてもらっています。私の杖を見た人はたいてい、協力して道を空けてくれます。でもフェスで最悪なのは、間違いなく、雨と悪天候です。以前、杖がぬかるみにはまり込んで抜けなくなったこともあります」とニッキーはBuzzFeed Newsに語る。

トイレに行くのが難しいこともある。「障害者用トイレが限られた数しかない場合が多いので、一般用トイレに行く方が簡単なときもあります。グラストンベリー・フェスティバルのトイレは暗いので、懐中電灯を常に備えて、便器がありそうな場所を杖で確認することが必須です。階段の登り口にある一般用トイレは、隙間に杖が挟まって厄介でした」

ニッキーは会場でキャンプしているが、他のテントの支え綱につまづかないように歩くのは難しい。「テントまでのルートを覚えても、その後にほかの人が到着して、テントを張り始めることがあります。そうなるとそのルートは使えないので、助けが必要になってしまうんです」

今年のフェスで欠かせなかったものは、グラストンベリーの展望台だ。障害者が人混みを避けるために好都合だった。一番の思い出は、ウェスト・ホルツ・ステージの展望台に上って、ソランジュのコンサートを聴いたときだった。

良い体験をしてきたが、フェスなどの音楽イベント会場は、視覚障害者を支援するためにもっと多くのことができると2人は考えている。「現在は、車いすの利用者が参加できるようにすることに焦点を絞っているようです。けれど、本当に誰もが参加しやすいイベントにするには、感覚消失などの障害がある人のニーズも考慮する必要があります」とカースティは指摘する。

「私がこれまでに学んできた重要なポイントは、助けを求めることです。助けを求めないと、目が見えない状態でのフェスは費用が高くつきかねません。フードスタンドでメニューを読むのに苦労して、ラップサンドに10ポンド(約1400円)払ったことがあります。そもそもラップサンドを好きでもないのに。バゲットだと思ったんです」とニッキーは言う。

ニッキーは、わかりやすい形式のプログラムを用意してほしいと思っている。音声のプログラムや、大きな活字体、点字などだ。「些細なことのように見えますが、わかりやすいプログラムなら、誰がステージにいるのか事前に確認できます。他の人のアドバイスに頼らずに、どのバンドを観るかを決められるんです」

トイレの照明や、スタッフの居場所に関する詳しい情報ももっと必要だとニッキーは感じている。

BuzzFeed Newsは、RNIBが開発した画像フィルターを利用して、様々な目の病気の人にとってフェスはどう見えているのかを示した。

緑内障

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緑内障は、目の中にある液体の圧力で視神経が損傷すると起きる。眼圧の上昇による視神経の障害が原因と考えられる。年齢を問わず罹患する可能性があるが、成人に特に多い。ほとんどの場合当初は自覚症状がなく、眼科検診でしかわからない。

糖尿病性網膜症

糖尿病性網膜症は、糖尿病にともなう最も深刻な目の病気で、眼球の裏側にある細い血管が詰まったり出血したりする。1型糖尿病患者は、検診で初期症状に気づく。

加齢黄斑変性症

加齢黄斑変性症(AMD)は、病名からわかるように、たいていは高齢者に見られる。網膜の中心部分「黄斑」がダメージを受け、中心視野に変化が生じる目の病気だ。

中期白内障

白内障は、目の水晶体が白く濁り、視界がかすむ病気だ。手術で人工水晶体を目に挿入することで治療できる。高齢者の病気と考えられがちだが、生まれつき白内障である場合や、子どもが罹患する場合もある。40~50代でも白内障と診断されることがある。

末期白内障

白内障が悪化すると、目に白濁部分が見え、視野の喪失が進む。

RNIBのチーフエグゼクティブであるサリー・ハーベイは、少なくとも2年に1度は眼科検診を受けるべきだと述べている。

「眼科検診は、眼鏡やコンタクトレンズのためだけではありません。目の健康状態もチェックします。糖尿病性網膜症や緑内障、加齢黄斑変性症、白内障などの病気は、検眼医に診てもらえば早期に発見できるんです。早期に発見できれば、治療効果も上がり、失明する可能性が減ります」

「しかし、眼科検診を受けるのは手始めに過ぎません。見過ごされがちですが、禁煙や健全な食生活など、ライフスタイルを見直すことで、目の健康状態に違いが生まれることもあります。この夏フェスティバルに行くのなら、サングラスをかけるなどして、目を保護するようにしてください」

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:矢倉美登里/ガリレオ、編集:BuzzFeed Japan

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Louise Ridley is a News Editor for BuzzFeed News and is based in London.

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