生き物に対する深い愛を感じる写真が話題になっています。
海洋生物を採集しつつ生態写真集『ヤドカリのグラビア』を個人制作している「でんか」さん(@K_theHermit)がX(旧Twitter)に、アサリを飼育している水槽の写真を投稿。
本格的すぎる飼育風景は、9.8万以上の「いいね」を集めました。
「『アサリは一般家庭じゃ飼えないよw』って言われたから本気出した」
投稿された写真には、手前に2つのフラスコ、奥にアサリが入った水槽が並んでいます。
フラスコは緑色と茶色のものが1つずつ置いてあり、中心がぶくぶくと泡立っているため、若干マッドサイエンティストのような雰囲気を感じますね……!
この投稿のリプライ欄には
💬「科学実験だわ」
💬「アサリを飼ってる人を初めて見たけど、 研究室みたいになってるw」
💬「本気が伝わってきます」
💬「これは逸般家庭」
などのコメントが寄せられています。
また、でんかさんは「アサリのエサやり」の様子も動画で公開しており、
「なんとも味気ないエサやり風景だけど、水管伸ばしたアサリがかわいいからヨシ!」
とコメントを添えました。
たしかに砂でジッとしているアサリ、ちょっとカワイイかも……!
BuzzFeedはでんかさんにお話を聞きました。
ーーアサリに対する深い愛を感じます! アサリの飼育風景を撮影した状況を詳しく教えてください。
撮影したのは投稿日と同じ12月19日です。事前にスーパーで買ってきたアサリで、かれこれ飼育して2週間ほどになります。
飼育環境が安定してきたので投稿しました。
ーーアサリを自宅で飼うことになったきっかけを教えてください。
実は前日談があるんです。
カラッパ(カニの仲間) を飼うためにアサリを買ってきました。そこでふと、小さい頃に砂抜きされるアサリを見て「かわいいな。食べないでこのまま飼いたいな」と思ったことを思い出したんです。
初めに買ってきた子達はカラッパのエサになりましたが、水槽にいる水管を伸ばしてぐでっとするアサリの姿がやはりかわいかったので、新たにアサリを飼育するための設備を整えて、追加でアサリを買ってきて飼育を始めました。
ちなみにカラッパも元気に育っています。
ーーエサやりの動画でもおっしゃっていましたが、他にもアサリを飼育していて「かわいい♡」と思う瞬間を教えてください。
むずむずと砂に潜っていくところや、ぐで〜っと水管をだしてくつろいでいるところ、逆にビックリして水管を引っ込めるところ、たくさんあります。
ーーエサは何を与えているのですか?
アサリは濾過(ろか)食性で、数μmの植物プランクトンを吸い込んで食べます。
緑色のフラスコの方は、当該ツイートのリプ欄にもある通り、Tetraselmis(テトラセルミス)と呼ばれる藻類・植物プランクトンです。
茶色の方はちょっとした実験中で具体的なことは話せません。
幸いなことに私は東京海洋大学を卒業して、その後も様々な活動をしているため、エサを培養するのには苦戦しませんでした。
あとは適宜、生の海水を汲んできて水替えしています。生の海水にも餌となるプランクトンが多少は含まれています。
飼育水を顕微鏡で観察する限りでは、現時点ではエサや汚れには困っていないです。
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海水を使用したり、プランクトンをフラスコで用意したり、とても手間と愛をかけて育てているのですね……!
でんかさんが運営しているサイト「ヤドカリの国」では、海の生き物の情報発信や、グッズ販売も行っています。
ぜひチェックしてみてくださいね〜!