みなさん、ピクサー・アニメ『カールじいさんの空飛ぶ家』見たことはありますか?
映画の冒頭で、カール&エリーの出会いから結婚、幸せに年老いていく過程が描かれていました。この段階で、もう鼻水ダラダラになるくらい泣いたのは、私だけじゃないですよね?
ここで、みなさんにお伝えすることがあります。私も最近知ったのですが、この作品は観客の感情を揺さぶるために、あえてピンク色を使ったらしいのです!
観客の心をつかむべく、この手法を使ったと2015年にピクサーは認めています。エリーの登場シーンで使われたピンクは 「エリー・マゼンタ」という特別に考案した色だそうです。
もう一度、あの場面を見てみましょう。
画面に描かれているのは…
エリーと…
柔らかなピンク色。
一連のシーンは全て、エリーの葬式にいたるまで、絶妙なバランスでピンクが配色されています。観客にとって、もはや完全にピンク=エリーです。
そして葬式の後、カールが家に帰ると、ピンクは空の方へスーッと消えていきます。カールの人生を包んでいた暖かな色、その存在はもうこの世にはいないことを暗示しているのです。
そこから、カールの壮大な冒険がスタートし、少年ラッセルや犬のダグ、怪鳥ケヴィンと出会うことで、少しずつ彼の人生が再び色づき始めます。
旅から帰ったカールが、エリーの遺した思い出のピンバッチをラッセルにプレゼントし、ハッピーエンディングを迎えるわけですが…
物語のラスト、生前エリーが行きたがっていた伝説の滝「パラダイス・フォール」に、夫婦が暮らした家が建つ場面に変なります。そのとき、空が「エリー・マゼンタ」に染まっているんです。カールの冒険おかげで、ついにエリーの夢が叶ったんですね!!
これから、映画にピンク色が出てきたら、泣かないように気をつけたいと思います。
この記事は英語から翻訳されました。翻訳:本間綾香 / 編集:BuzzFeed Japan