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『眠れる森の美女』で、フィリップ王子は父王に、この話の時代が14世紀であると語っている。そうだとすると、オーロラ姫とフィリップ王子がワルツを踊っているのはおかしい。ワルツがヨーロッパに広まったのは1700年代以降だからだ。さらに言うと、ワルツは半ば禁じられていた。
年配の世代が破廉恥だと考えたからだ。この時代のダンスは、メヌエットのように、お互い腕の長さほどの距離を保ち、触れるのは手だけだった。手以外の場所、オーロラ姫のウエストに手を置くフィリップ王子のようなスタイルは、絶対にダメだっただろう。
もとになった神話によると、ヘラクレスは、ゼウスと人間の女性アルクメーネーの息子だ。ある夜ゼウスは、アルクメーネーの夫アムピトリュオーンの振りをしてアルクメーネーのベッドに忍び込み、彼女と交わってヘラクレスが生まれた。ヘラクレスは半神半人なのだ。
ゼウスの妻ヘラは、ゼウスがほかの女に男の子を産ませたと知り、ヘラクレスを亡き者にしようと決心する。ほんとうの神話では、ハデスの役割は大したものではないのだ。
オスの蚊は血を吸わない。しかし『バグズ・ライフ』のバーでは、フリックの隣りの蚊が「ブラッディ・マリーのO型」を注文する。リアルな世界では、血を吸うのはメスの蚊だけだ。血は卵を産むために使われるからだ。生物学的正確さを追求するなら、オスの蚊は、バーで花の蜜を注文すべきなのだ。
ネズミのティモシーはダンボに、水を飲むよう勧める。ダンボは水だと思い、ビールを鼻で吸い上げ、そのまま鼻からビールを飲む。
しかし本物のゾウは、確かに鼻で水を吸い上げるが、吸った水は、鼻を使って口に流し込む。ダンボのように、鼻から飲むことはできない。あのシーンは、人間がコップに鼻を沈め、水を吸い上げて飲もうとするのと同じだ。マネしないように。
『ファインディング・ドリー』に登場するハンクは7本足だ。普通タコの足は8本だが、ハンクはあることで足を1本失った。
しかし実際は、タコが足をなくすと、すぐにまた新しい足が生えてくる。だから、ハンクは少しの間は7本足だったかもしれないが、ずっと7本足ではなく、新しい足が生えてきていたはずだ。
冬になり、ウサギのとんすけとバンビは、スカンクのフラワーが巣に籠っているのを見つける。とんすけが「冬眠しているの?」と聞くとフラワーは、「スカンクたちはみんな冬眠するんだよ」とが答える。しかし、これは真実ではない。スカンクは冬眠しないのだ。その代わり、冬の間は体温を下げ、巣の入口を木の葉や草などでふさいで寒さを防ぐ。
英語版オープニングソングで、王様のクスコは「an enigma and a mystery in Mesoamerican history(メソアメリカの歴史における謎と神秘)」と歌われている。
メソアメリカとは、北アメリカの一部と中央アメリカの一部を含む地帯だ。しかし、『ラマになった王様』はインカ帝国がモデルだ。したがってその場所は、メソアメリカよりさらに南、現在のペルー近くのアンデス山脈であるはずだ。
『ジャングル・ブック』の舞台はインドの森だが、オランウータンが生息するのはスマトラ島とボルネオ島だ。オランウータンのキング・ルーイは、モーグリやバルーの生活圏にはいなかっただろう。実写版『ジャングル・ブック』では、この点を正そうと試み、キング・ルーイをギガントピテクスにした。ギガントピテクスは、オランウータンに似た特徴を持つ大型類人猿だ。しかし彼らが生きていたのは10万年前で、東南アジアや中国、インドの森林だった。
主人公のネコたちを執事エドガーが誘拐するシーン。バイクでパリの街なかを縫っていくと、ノートルダム大聖堂の前に信号機がある。「おしゃれキャット」の設定は1910年だ。しかし信号機は1914年まで使われていなかった。
初めて信号機が設置されたのも、パリではなくオハイオ州クリーブランドだった。さらには、こうした初期の信号機には、映画に出てくるような黄色はついていなかった。黄色いライトは、クリーブランドの信号機のデザインを改良しようとして、デトロイトの警官が考え出したものだ。1910年のパリに信号機はあり得ない。ましてや3色の信号機は論外だ。
『ウォーリー』では、ウォーリーとイヴが宇宙船アクシオムを出て、無重力遊泳をする。見るたびに顔がほころんでしまう、素敵なラブシーンだ。現実には、このラブシーンは無音だ。音が伝わるには何か媒介するものが必要だが、宇宙空間は真空だから、かわいらしい笑い声やロボットの動く音は、誰も聞くことはできない。
米国国立公園局によると、ポカホンタスはジョン・スミスの命を助けたかもしれないが、スミスを部族に受け入れるための儀式が行われていただけという説もあるという。ただし2人の間には、ロマンチックなことは何もなかった。ポカホンタスの父であるポウハタン酋長は、あとになってスミスを息子として受け入れたようで、短い期間、イギリス人の入植者たちに支援をしていた。
約2年後、ポカホンタスは、スミスが死んだと聞かされた(これは事実ではなく、実際にはスミスはイギリスへ帰った)。のちにポカホンタスはジョン・ロルフという白人と結婚し、彼との間にトーマスという息子を得たが、何らかの病気にかかり21歳で亡くなった。
『プレーンズ』は、農薬散布用飛行機のダスティ・クロップホッパーが、世界一周レースに挑戦する話だ。『The Atlantic』誌では、本物のパイロットに映画を見てもらい、パイロットの視点から映画について語ってもらった。
「残念ながら現実の世界では、農薬散布用飛行機がどんなに素晴らしい飛行をしたとしても、レース用飛行機に勝つなんて、ほかの飛行機がすべてレースから脱落しない限りあり得ません」。ごめんよ、ダスティ。
『ファインディング・ニモ』で、マーリンとドリーが誤ってクジラに飲み込まれてしまったとき、そのクジラの喉に口蓋垂(いわゆる「のどちんこ」)が見える。実際には、口蓋垂を持つ哺乳類は、人間と一部のヒヒだけだ。そもそも、口蓋垂とは何なのだろうか。実のところ科学者たちは、なぜ人間には口蓋垂があるのかを今も解明しようとしている。
いくつかの説があり、口蓋垂は話をするときに使われるとか、水を飲むために首を下に曲げなければならなかった祖先から受け継いだ系統発生的特徴だとか、乳幼児突然死症候群の元凶だとか言われている。しかし、こうした説のどれも証明されていない。
『ライオン・キング』のプライド・ランドは、ケニアのさまざまな地域がモデルになっていることは知られている。だが、もしそうなら、映画の中には、この地域には生息していないはずの動物が数種類出てくる。ハキリアリ、オオアリクイ、物をつかむのに適した尻尾を持つサルは、南アメリカおよび中央アメリカに生息している(ハキリアリは、北アメリカでも見られる)。
これら3種の動物は、アフリカにあるプライド・ランドでは見られないだろう生き物なのだ。
『美女と野獣』で「強いぞ、ガストン」が歌われる中、ガストンが自分のラッパ銃でビール樽に3発お見舞いし、樽からあふれるビールを村人たちが飲むシーンがある。しかし、正確さを期すならば、このシーンはとんでもなく間の抜けたものになるだろう。ガストンは、銃をいちいち再装填しなければ、3回発砲することはできなかったはずだ。
さらに言うと、ラッパ銃は散弾だった。銃身には、火薬と綿、そして弾になるもの(鉛の弾、あるいは銃身に入る物なら何でも)を詰めた。そのため、1発打てば樽に3つの穴をあけることができたかもしれないが、再装填せずに、3発立て続けに撃って3つの穴をあけるのは非現実的だ。
『トイ・ストーリー』で、おもちゃたちは、プレイスクール(Playskool)製のベビーモニターを使って、アンディが誕生日プレゼントに何をもらったかを探るが、実は使い方が逆だ。グリーン・アーミーメンは、受信機の方をリビングに持っていき、送信機はウッディやほかのおもちゃたちがいるアンディの部屋に置いておく。
だから、グリーン・アーミーメンは、アンディの部屋で何が起きているかを聞くことはできるだろうが、トランシーバーのように彼らに話しかけることはできないのだ。グリーン・アーミーメンは、音を拾うことのできる送信機の方をリビングに持っていき、音を中継する受信機を置いていくべきだったが、逆にしてしまっている。