BuzzFeedが目指すもの。それはクロスプラットフォームとグローバルネットワーク

これがBuzzFeedのビジョンです。

この記事は、BuzzFeedの創業者でCEOのジョナ・ペレッティが2015年10月、社員向けに宛てたメモの日本語訳です。BuzzFeedのビジョンを語っています。

***

BuzzFeedの皆さんへ

私たちは共に信じられないものを作りました。この12ヶ月を振り返ると、私たちはBuzzFeed史上、最も大きく変化し、最も成長しました。3年前、ウェブサイトとアプリを含め、月に1億コンテンツビューを獲得しましたが、そのほとんどはアメリカ国内でした。

そして今の私たちのクロスプラットフォームで、テックドリブンなネットワークは、月に50億コンテンツビューを、いくつものウェブサイト、アプリ、そしてFacebookビデオや、YouTube、SnapChatなど30以上のプラットフォームで獲得しています。私たちは世界のエンターテイメントとニュースの主要な供給源だけでなく、一流のリポーター、ストーリーテラー、ビジネスマン、エンジニア、ビデオプロデューサーが集まる場所にもなりました。

拠点はニューヨーク、ロサンゼルス、アトランタ、デトロイト、ミネアポリス、サンフランシスコ、ロンドン、ベルリン、パリ、ムンバイ、トロント、メキシコシティ、サンパウロ、マドリッド、シドニーと東京、これからもっともっと増えていくでしょう。

このように爆発的に成長した1年のあいだ、大きな目標やビジョンを見失いそうになりました。私たちにはマネしたくてもマネできるビジネスモデルはないし、私たちが作ろうとしているものはそれまで存在していないものだったからです。そしてそれは、世界の人々が、ソーシャルネットワークやスマートフォンを通じてニュースを消費する時代まで、不可能なものだったからです。

社内には共通言語があるわけではありません。なぜなら私たちのチームには優秀なエンジニアやビジネスマン、リポーター、エンターテイナー、デザイナー、ビデオプロデューサーなど多くの異なったバックグラウンドを持つ、多分野の人々が集まっているからです。だから今日私はみなさんに、こうした多くのものを、これから私がどう一つの大きなものに集約しようと思っているのかを伝えたいのです。そして世界にとって、人々の生活にとって、どうしてBuzzFeedだけが、大事な役割を果たすことができるかをお話したいのです。

Q: 私たちは何を作っているのか。

A: ニュースとエンターテイメントのためのグローバルで、クロスプラットフォームなネットワークです。

私たちの将来は、いかに私たちがグローバルなオーディエンスから学び続けることができるのか、にかかっています。

多くのプラットフォームにいる人たちから学ぶことで、より良いニュース、より良いエンターテイメントを作ることができます。グローバルな会社として、私たちは今後より多くのマーケットに進出し、学ぶことができます。また、そうすることで、1つの国をターゲットにしているメディアに勝ることができるわけです。私たちはこれから、より多くのプラットフォームにもコンテンツを作っていきます。1つのウェブサイト、YouTubeチャンネル、または1つのアプリを持つ競合よりも多くを学ぶことができます。同様にニュース、エンターテイメント、ライフスタイルコンテンツを作る会社としても、1種類のコンテンツに集中している会社より多くを学べるのです。

以前に増して、コンテンツがどう国境を越え、プラットフォームを行き来するのかが見えてきました。「心配性な人にしか分からない26個の問題」という記事がウェブサイトで1000万ビューを獲得した後、YouTubeやFacebookでもいくつかのビデオに形を変え、1000万ビューを獲得しました(オーストラリアのこれもそうです)。Instagramでは漫画となり、私たちのSnapChatのチャンネルにも登場しました。ロンドンオフィスのリポーターが書いた「アーティストが見せたシリア問題に対する反応」という記事は元々ベルリンのリポーターがドイツ語で書いたもので、それから5つの言語に翻訳され、300万回も読まれました。

ドイツでバズったストーリーが、アメリカでもバズって、世界でもバズりました。

3つの材料で作るヌテラのブラウニー」は5ヶ国語に翻訳されて、7500万ビューを獲得しました。私たちは今、社内にグローバルアダプテーションデスクと、新しいコラボレーションのプロセスを取り入れ、BuzzFeed Motion Picturesとクロスプラットフォームでの展開ができるように進めているところです。テックチームもこうしたコンテンツを作るための専用ツールを作ってくれています。

Q: どうして私たちは作っているのか。

A: 人々の実生活と世界にポジティブな影響を与えるためです。

ビジネスとしてグローバルでクロスプラットフォームなネットワークを作る理由は明白です。そうしたネットワークを使って、競合にはできないことを可能にし、コンテンツへの投資をより多くの市場、そしてより多くのフォーマット(ビデオや言葉など)とプラットフォームに展開することができます。

しかし、私たちがこうしたネットワークを作ろうとしているのは、ビジネスのためだけではありません。私たちのグローバルなスケールとクロスプラットフォームのリーチは、人々の日常の中で、今までのメディアよりずっと大きく、より親密な役割を果たすことができます。私たちはただ一方的に発信しているだけではありません。数千万ものオーディエンスから常に学び、彼らの為になるように働きかけたいのです。

美しい絵のような、「壁にかけるコンテンツ」は作りたくありません。人々が実際に使えて、機能し、インパクトを与えるコンテンツを作り続けたいのです。この10年でデータの進化を見てきました。インプレッションからクリック、クリックからシェア、シェアから閲覧時間、そしていまはインパクト。私たちは最大のインプレッションやクリック、シェアや閲覧時間が獲得できるBuzzFeedを作ろうとしているわけではありません。私たちは人々の生活にポジティブなインパクトを与えられるように、BuzzFeedを作っているのです。

言い方を変えると、私たちは成功を「私たちのスケール × インパクト」という数式で測っています。大きいだけでは不十分だし、マイナスなインパクトを与えるのは良くありません。だからこそ毎年恒例となった「食生活見直しチャレンジ」や 「ダイエットチャレンジ」が、数百万ものビューを獲得し、さらに人々が実際ヘルシーな食べ物を作って、運動して、FacebookやInstagram、Pinterestに投稿しているのを見ると、すごく嬉しいのです。

だからこそ、不公平なことがあれば、それを調べて、伝える。政府の施策がおかしくなったり、企業が人々に害を与えたり、人がパワーを乱用したりする時、それを伝えることを大事にしています。私たちのこれまでの調査が、世界中の政府をより良い方向に仕向けることもあります。だから私たちは、LGBTや、体型に対するコンプレックスや、精神病に対する記事を書くのです。私たちの作ったビデオは、国連の社員教育に活用されたり、様々な教育プログラムの一環にもなりました。

だから私たちはたくさんの人たちにBuzzFeedを読んでもらいたいし、読み終わった時には新たな知識を持っていてほしいのです。私たちが報道するエンターテイメントの記事でさえ、社会に対してポジティブなインパクトがあるかないかで良し悪しを測っています。どれだけの人がそのコンテンツによってつながり、理解を深め、友だちと一緒に笑ったのか、を見るのです。

Q: 私たちは誰のために作っているのか

A: グローバルなオーディエンス、社員たち、そしてクライアントのためです。

私たちはグローバルなオーディエンスに向けてBuzzFeedを作っています。しかしそれだけでは終わりません。BuzzFeedで働く皆さんのためでもあります。意味のある仕事ができる環境を作り、新しいことを学べ、良い生活ができる、世界にポジティブなインパクトを与えることができて、さらにキャリアとしてもやりがいがあり、様々なチャレンジをしながら、スマートでクリエイティブな仲間と仕事ができる。

そんな場所をBuzzFeedは目指しているし、皆さんにとって働きやすい場所でありたいと考えています。一人ひとりがBuzzFeedの将来の一部になってほしいと思っています。これから2週間、全社に向けてアンケートを実施します。何がうまくいってるのか、何がうまくいってないのかを教えてください。もっと社員のためになるという考えがあるのなら、いつでも私に直接メールしてきてほしい。

BuzzFeedが皆さんにとって、最高の仕事ができて、やりがいを感じられる職場となれば、私たちは会社として必ず成功すると思っています。簡単ではないゴールではありますが、そのために頑張る価値があるゴールです。

同時に収入源となってくれているクライアントに応える義務もあります。彼らのおかげで、オーディエンスに良いコンテンツを提供でき、社員に良い職場を提供できています。広告主の広告を進化させ、ソーシャルやモバイルにシフトしたオーディエンスにそのメッセージを届けます。

昔のような目障りな広告はブロックされ、無視されるようになりました。今はブランドによる有益なコンテンツが求められています。私たちは優れた分析やアクションにつなげることのできる洞察、POUND、Optimizer、SoDiscoのようなパワフルなツールを提供して、ROIを最大化し、インパクトが与えられるようにサポートするのです。さらにクライアントのビジネスが、より効率良く、効果的で、クリエイティブになるようなサポートもしています。

オーディエンス、社員とクライアント、この3つのための良いサイクルを作るために従事します。オーディエンスが私たちの仕事を気に入ってくれると、広告主は一緒にコンテンツを作りたいと思ってくれます。そうすれば、より優秀な社員を雇うことができ、オーディエンスのための更によいコンテンツが作れるのです。

このサイクルは会社全体の価値を上げ、社員や投資家たちが持つストックの価値を上げます。実は1つのグループの人を幸せにするより、オーディエンス、社員、クライアント、投資家たちみんなを幸せにするほうが簡単でした。みんながWIN、みんな一緒にWINです。

あなたはどう貢献できるのか。

私たちは会社として、目指すゴールや戦略をできるだけ明確にしてきました。なぜなら皆が会社のビジョンを理解することで、より自由に動くことができるからです。この先、私たちのビジョンに貢献するためにも、この2つの質問を自分たちに問い続けましょう。

どうしたらよりグローバルになれるのか。

どうしたらよりクロスプラットフォームになれるのか。

これらの質問の答えは、コーディネートする方法、コラボレーションする方法、作ったコンテンツがより組み合わせやすくする方法、のどれかが当てはまることが多いです。

この1年、私たちは数百人もの人を雇ってきました。ビデオ、エディトリアル、ビジネスとテック、それぞれの分野での成長に焦点を当ててきました。しかし、これからは違います。既にたくさんのアイディアを持っているだろうし、チームを跨いてすでに新しいプロジェクトが多く動き始めたと思います。各国にあるオフィスがコンテンツの形をどのように変え、シェアしていくべきか、コラボレーションしたり、Top Knotのようにビデオと編集に参加したり、POUNDとHiveのようなテックプロジェクトを活用してより良くクロスプラットフォームを理解したり。Swarmのようなツールでマーケティングを進化させ、ウェブ、アプリ、ソーシャルとあらゆるプラットフォームで同時に発信できるようになりました。

これからの12カ月は、今までのようにたくさん人を採用しません。既に参加してくれている優秀な人材が活かせるように、組織を作っていきたいと思っています。よりそれぞれの市場の価値、ネットワークの価値を測り、どこに投資したらBuzzFeedの将来のためになるのかを考えます。プロジェクトが孤立しないように、グローバルなネットワーク、クロスプラットフォームに貢献できるようにサポートしていきたいです。小さなスタートアップから、持続するテックドリブン、グローバルでクロスプラットフォームなメディアカンパニーと成長させ、人々の生活や、世界にとって欠かせない役割を果たせるようになりたいと思います。

私たちは皆、様々なプロジェクトを抱え、ものすごく忙しくしているので、時間がなかったりもしますが、それでも皆それぞれの仕事がどう会社のビジョンの一部にフィットしていくのかを実感してもらいたいのです。そしてBuzzFeedで他のグループとコラボレーションする機会をオープンな気持ちで挑んでもらいたい。これからBuzzFeedのメンバーひとりひとりと会って、どのようによりグローバルでよりクロスプラットフォームにできるか話していきます。これからどのようなことができるのか、楽しみです。

最後に、BuzzFeedをここまで成長させてくれた皆さんのすばらしい仕事に感謝します。こんなにも優秀な人たちと仕事ができて、彼らからチャレンジとインスピレーションを受ける毎日が過ごせることを光栄に思います。

ありがとう!!

(訳:サムソン・イー)

Check out more articles on BuzzFeed.com!

話題の記事